デッドプール・ザ・ダック
こんにちは!ドロです!
映画「デッドプール2」も無事に大成功を収め未だに日本をデッドプール熱で湧かせている最中、この異色とも言えるデッドプール作品がリリースされました!
その名も!
『デッドプール・ザ・ダック』
まぁ…表紙が全てを物語っていますね。
では、ハチャメチャなチームアップに没入しうるべく、好きな酒(アルコール度数は強めに)を用意してからページをめくりましょう!!
(未成年の君はコーラにしよう。)
『ハワードを知っているか?』
そう。まずはここから。MCUにもガーディアンズオブ…でほーーーんの少しだけ登場したことがあるにしろ、普段からコミックに触れていなければ、恐らく知る由も無いかなと。私自身、彼に対して特に詳しいわけでもなく、他誌を観ているうちにちょくちょく登場する二足歩行で喋るアヒルがいるなぁ→ハワードって名前なのか→意外と歴史のあるキャラクターなんだな。くらいの認識に留まっています。86年にジョージ・ルーカスの手によって映画化されているらしいですが、もちろん未鑑賞でございます。つまりです。「ハワードっていう名前の喋るアヒルがMARVELにはいる」ってくらいの認識でも、充分に楽しめちゃうのが本誌ってわけなのです。そんな私がもっている彼の認識としては
⚫︎特にスーパーパワーは持ってない
⚫︎コメディリリーフ
⚫︎損な役回りが多い
って感じ。本人はハードボイルドを気取っていたいのに、いっつも誰かに迷惑をかけられて事が上手くいかないでいる…不憫なイメージが私の中では定着しつつあります。(デッドプール誌が中心になっているからかもしれませんが)少なくともデッドプールと彼の関係性としては間違ってはいないかなと思います。
今回ももちろん例に漏れず。
表紙を見ればわかる……。
『思いつかなかったコラボ』
正直言って、このチームアップは全然予想してなかったです。だってそもそもコレのニーズは!??文字通り合体しちゃうし。ターッゲットがデッドプールが見たい人でも、ハワードが見たい人でもない。デッドプール・ザ・ダックが見たい人向けとでもいいましょうか 笑
ほんと…デザインを起こしたら「コレ…イケてね?」みたいな感じで始めたミニシリーズみたいだ…。
そう…デザインは最高にイケてると思います。
デッドプールのコスチュームって割と色んなキャラクターとマッチしますよね。ツイッターで出回ったピ◯チュウとか…割と可愛い路線に強い…。
って何の話でしたっけ。そうそう意外性ね。
デッドプールとハワードが混ざったら一体どうなるのか。饒舌なアヒルか?狂ったアヒル?
はたまた、全然違うものになるのか。
いやいや、実は全然そこは煽る意味もなくて。
ほぼデッドプールです。
ってゆうのも人格はどちらか片方しか存在できず、身体にいない方はネガティヴゾーンに隔離されるんです。(操作してる側への干渉はできますが)つまりこれはほぼデッドプール誌と言っても過言ではない。デッドプール(アヒルフォーム)の物語。それを指を咥えて見ているしか出来ないハワード。めちゃくちゃに振り回されるハワード。痛い目をみるハワード。
始まりは奇想天外であれ、蓋をあければいつもの構図なのです笑笑
『気軽に読める!』
本誌の一番いいところは、デッドプールを知っていれば誰でも気軽に楽しめるところ。
前述した通り、ハワードの存在はまったく足枷にはなりませんし、ゴミパンダことロケット・ラクーンも登場するものの、彼の事も「アライグマだ!!可愛い〜!!」くらいで大丈夫。(病気に罹って目は血走りギラついて剥き出しの牙。そんなアライグマ。でも、イマドキってそーゆうのが可愛い対象でしょう??)
冗談はさておき、これは纏めて邦訳された単行本ミニシリーズのいいところで1話完結のように話が収束するので、疑問も少なく終わりもスッキリです。ましてや、デッドプール×ハワードとなれば笑わせてくれる事は間違いないでしょうし、嫌な気分になることなく読み切れるハズですよ。それは結構大事なことで、ヘビーな展開になることも多いアメコミにおいて徹頭徹尾、笑いを貫いてくれるってのは初心者にとっても嬉しいことですよね。
もちろんそれでいて、しっかり見せ場は作ってくるのがデッドプールなんですが。ハワードの身体になってもキレッキレの口の悪さに身体能力。前代未聞のアヒルアクションは一見の価値アリですよ!
『デップー史上最カワ!?』
これはマジです。女子ウケが更に加速すること間違いなしです。
本誌はアートワークがまたいいんですよ。ド◯ルド・ダックみたいですもん。このキュートな姿でやる事なす事、最低でバイオレンス。でもそれが最高なんですよね。ロケット・ラクーンも登場して本誌の可愛いバロメーターは更に加速します。もう、ヴィランも可愛いです!(大嘘)血飛沫とばしても、ゲロ吐いて、吐いたゲロ食って…そんなのも可愛いから許されるのです。可愛いは正義って、聞いたことがありますもんね。
このアートワークの見やすさも本誌の魅力のひとつかと思います。グリヒル先生の描く「グウェンプール」のような、日本人に馴染みやすい絵柄。そこにキャッチーなキャラクター達とくれば手を伸ばすのは簡単でしょう。加えて物語も前述の通りかなり分かりやすく、完結するのでハードルはかなり低いですよね!
デッドプールがアベジャンジャーズを抜いて新規ファンを獲得しまくっている中で、異色とはいえ本誌の邦訳を出したのは大正解だと思います。今がチャンス!是非とも本誌の存在を知ってほしいですね。
『まとめ』
今回は内容については殆ど触れませんでした。
単行本として完結できているので、あまり内容に触れてしまうといざ読んだ時につまらなくなるかなーと思ったからです。
それでも2000文字近くの記事になっているので、魅力は十二分てことですよ!
ちょっとばかし話が脱線しますが、昔スーパーファミコンのソフトで「ド◯ルドダックのマウイマラード」ってゲームがあったんです。ステージ2でド◯ルドが忍者に変身するんですが…なんとなく今回のダックプールを見てそれを思い出しました。あとで画像検索したら全然似てなかったんですが笑
知ってる人いるかなぁ…。
さておき、本誌は本当に気軽に楽しめる作品になってますので、今回のデッドプール旋風にのまれて、初めてアメコミの片鱗を味わった方などには本当におすすめです。これを機にアメコミ沼へと一歩踏み出してみるのはいかがでしょうか?
では、今回はこのあたりで。
閲覧ありがとうございました!
ブログ更新はこちらでお知らせします!
https://mobile.twitter.com/DORO_WILSON6
スパイダーマン/デッドプール :イッツィ・ビッツィ
こんにちは!デッドプールです!あ、間違えました!ドロです!
では早速、「槍が降っても俺ちゃんは死なない」ウィークの第2段目!
ご紹介するのは、
「ブロマンス」の続編かつスパイダーマンとデッドプールチームアップシリーズにおける最終章に当たります。気をつけて欲しいのは「サイドピース」は番外編になるので、興味をもってまとめ買い!…なんて時に混乱しないようにしてくださいね〜。
ブロマンスでのひと騒動を終えて、ペイシェントゼロに逃げられたのも束の間、ヘイトフルヘクサッドなんてポンコツヴィランチームの相手をしているスパイディとデップー。いつもの軽口も絶好調に赤子の手を捻るかの如く、次々とヴィランを無力化していく…。ふと気付くと無力化したハズの敵が1人死体に変わっていた。
「いやいや、俺ちゃんは変わったんだ!殺しはしねぇよ!」
じゃあ一体…。すると
「イッツィ・ビッツィスパイダー…♪」
不気味に童謡を口ずさむ声が聞こえる。瞬く間にまた1人、2人とヴィランが死体になっていく。
「出てこい!」
蜘蛛の糸をつたって、2人の前に姿を現したのは…腕が4本、青い肌、6つの目…セクシーな身体(スパイディ曰く最後の意見は最低だって)の女怪人。
「ねぇ、パパ、プレゼントよ。どう?」
2人を父と呼ぶ怪物女は、最強タッグを軽くあしらうと颯爽と姿を消した。
この怪物女を2人はどう相手にするのか!!
スパイディとデップー最後のチームアップが今始まる!
『生まれ変わったデッドプール』
前回。自分の勘違いでピーター・パーカーもとい、スパイダーマンを殺したデッドプール。(二回も殺した)デスにピーター生き返らせる為にリスクを負うと誓い、無事に魂を取り戻したわけですが…リスクとしてあの腐れアボカドフェイスがスーパーデューパー超絶イケメンの元の顔に戻ったわけです。(またお尻火炎放射するんだろって?ハ?)本人も前々から望んでたように心境にも変化があり、弾丸はゴム弾を使い…無駄な殺しはナシ。よもや、スパイダーマンに対して「やり過ぎだ。」なんて言っちゃうシーンもあったり(皮肉じゃなくて)となんかホントにヒーローみたいに。そんななんで勿論スパイダーマンもデッドプールへの対応に変化があり、良き友であり、時にはパートナーだと認めている様子。デッドプールとしてはこのチームアップの間、ずっとケツを追っかけていたカワイ子ちゃんに認められたようで嬉しいでしょうね。目的も果たせたし。
一方で、最悪の妻シクラーは穏やかではない様子。セクシーなご尊顔は面影もなくなり、惚れ込んでいた狂った性格も善人と成り下がり、文字通りヒーローと化したわけですから、当然ですよね。とはいえデップーも火鉢の中に顔を突っ込んで「グチャグチャ顔のできあがり!」とかやってるんで顔の代償でマトモになったわけではないと思うんですけどね…笑
このシクラーとの不和の匂いは、他作品でも最近よく感じます。何か良くないことの前触れでないといいですが…。
『ペイシェントゼロとイッツィ・ビッツィ』
まぁ、既にお気付きの方もいるでしょうし。隠しようもないことなので言ってしまうと、イッツィはブロマンスのラストページのあの女性ですね。ペイシェントゼロ(以下ゼロ)に改造された人造怪人ってとこでしょうか。スパイダーマンとデッドプールの能力を持っています。(スパイダーマンがヒーリングファクターを得て銃器に扱いに熟達した…ってトコ)目的としては殺すことによる犯罪者の撲滅。その協力をスパイディダディとデッドダディに訴えますが、ヒーローの2人が要求を飲むわけはありません。唯一の手掛かりであったゼロをも殺し、犯罪者を次々と殺害していくイッツィ。ゼロは前作で何の目的でピーターを狙い、そして怪物イッツィ・ビッツィを生み出したのか。謎は深まるばかりです。
因みに肝心のペイシェント・ゼロは何者なのか…ですが、もちろん伏せておきます。ただ本誌主人公2人にはもちろん根深い繋がりがありますよ。(この前こっちのアースでもやらかしましたね笑)一身上の都合によりどうしても本誌が買えないって方は私のツイッターまでどうぞ〜。笑笑
2人は顔を見ても分からなかった様子。
「プロアクティブのニキビ治療の使用前が画像が擬人化したもの」
とか言い放つ。ホントにスパイディってひどい時あるよね。
『スパイダーマンの狂気』
イッツィに翻弄され、手を焼かされ、だんだんとイライラが募る2人。何回も何回も挑んだところで、現場に残るのは死体の山だけ。段々とスパイダーマンの様子がおかしくなってきます。それを心配そうに見つめるデッドプール。やがて狂気はスパイダーマンを飲み込み体現します。(ヴェノムスーツなんて比じゃない)そう。ヒーローとしてはあるまじき…最後の選択。終わりの選択。この騒動を止めるにはイッツィの「殺害」しかないと、あのスパイダーマンが口にするのです。もちろんデッドプールがそんなことを許すはずもありません。道徳観や何が善なのか。そんなことはデッドプールには関係ない。自分の進むべき道を照らし、チャンスを与えてくれた。生きることに意味はあるんだと教えてくれた、人間とは何かヒーローとは何かと考えさせてくれた。そんな男が無様にも殺人という手段と選んだことが悲しくて許せなかったんです。
しかしスパイダーマンは全力で止めに入ったデッドプールの首を無残にも切り落とし、あまつさえデッドプールの最愛の娘エリーすらも人質にとります。そこまでしてもイッツィの殺害に執着するのです。それが自分にとっての最善の方法だとも言わんばかりに。
首と胴体をスパイダーマンにオサラバさせられたデッドプールは一時的に死に地獄へ。そこでシクラーの手を借りて全ての答えを得ます。ペイシェントゼロの本当の狙い。2人に協力していたナイトクローラーはこう言いました。
「これは魂の闘いだ。」と。
その言葉が意味するものとは。
展開はいよいよ最終局面へと向かいます。
*こことその次のシークエンスはネタバレがふんだんにあります。ご注意を!
ありとあらゆる殺しのガジェットを身に纏い、スパイダーマンはイッツィと対峙しようとしていました。なんとしてもそれはダメだと駆けつけるデッドプール。(もうずっと思ってるけど入れ替わってる?)
パーカー産業の太陽光発電機を利用して、原子レベルでイッツィを分解…するつもりのようです。手足を切断し、イッツィ捕らえる事には成功してもそこで終わる様子はない。彼が選んだ究極の答えが、自身もろとも永遠に消え去ろうと言うのです。
「やめるんだ。心から頼む。」
「最後に言う。このまま立ち去れ。さもないとお前自身が手足を失うぞ。」
デッドプールの悲痛に満ちた言葉が我々、読者に刺さります。
しかし、スパイダーマンは
「残念だよ。」
と拳を振り上げるのでした。
イッツィそっちのけで戦闘を繰り広げる2人。もう、かつての仲の良い2人は見ることはできないのでしょうか。
「逃げてるだけだ!あんな女のために命を捨てるなんて俺が許さねぇ!」
爆音が響き、あたりは煙と熱に包まれます。
出て来たのはスパイダーマン。イッツィの腕を掴みアレコレ茶化すイッツィを無視して無言のままプラズマ発電機にイッツィを突っ込みました…。
これで、何もかもが終わり。イッツィもスパイダーマンも…。デッドプールも。
『2人はズッ友!!』
これで全ては悪の思惑通り。かと思われた刹那。スパイダーマンの姿はデッドプールに変わりました。虚像投影装置(ブロマンスでPour suger on me で踊った時のアレ)スパイディの望みを叶える為、スパイディとしてデッドプールが終止符を打ったのでした。
「勝ったんだ。落ち込むな笑えよ」
スパイディはただ俯向き。
頭を抱えるのでした。
スパイダーマンを救ったデッドプールの言葉は何処か強気で無理をしてるように感じました。
自虐のセリフや、ジョークもスパイダーマンを傷つけないように喋っているようで、なんとも切ない。
確かにデッドプールは変わった。しかし、最後に汚れ役を引き受けたのはデッドプールでした。彼の心は元に戻ってしまったのか?(顔は元に戻った。)
確かにまた殺人を犯し、単にヒーローと呼ぶには相応しくないかもしれません。
でも全ては愛する友の為。本誌の読者とスパイダーマンにとって、彼は間違いなくヒーローでしょう。これがブロマンスの答えなんでしょうね!ブルックリン橋の上。朝焼けとともに熱いハグを交わすと軽口を叩き合いながら親友同士は別れの挨拶をするのでした。
片思いから、相思相愛。
そう。まさしく2人はズッ友です!!笑笑
…とある下水道で、作業員2人が今回の騒動について喋っています。(一部始終はマスコミのヘリに撮られていました。)デッドプールとスパイディにお熱な若い作業員。彼の肩にツツーッと…小さな小さな蜘蛛が1匹降りて来ます。
「小さな蜘蛛さん、また雨どいを登っていくよ♪」
どうやら…。まだ続きはあるやもしれません。
『まとめ』
まさしく!最終回にふさわしい本誌でした!
個人的にはデッドプール側の視点で物語を追っかけていたので、他誌でのデッドプールの変化やらも相まって、本誌ではちょっと泣けちゃいました。ほんとは台詞とか全部紹介したいくらいに感動しているんですよ笑
さもデッドプールがヒーローらしく活躍していた本誌ですが、「エンド・オブ・エラー」で、スティングレイがデッドプールを考察した時に彼は狂気を演じているだけなんじゃないかってセリフを思い出しました。デッドプールの顔の変化がある時は大体、心境に大きな変化があってそれを反映する鏡のような役割を果たしているような気がしてきています。
…止まらないのでこのへんにしておきます笑
ブログでは書ききっていない、スパイダーマンの変化が現れる異世界のくだりや、メフィストやペイシェントゼロの思惑。なんかもまだまだ魅力はたくさんあるので、ファンの方は是非とも購入をお勧めします。
今回はちょっと長編でしたが、閲覧ありがとうございました!!
デッドプール好きは是非フォローを!
ブログ更新はこちらでお知らせします!
https://mobile.twitter.com/DORO_WILSON6
デッドプール:エンド・オブ・エラー
こんにちは!ドロです!
来たる6月の1日…映画の日?いえいえ、違います。その日は記念すべき「デッドプール2」の公開日です!!
いや〜当然ながら私もワクワクがとまらないわけで。
ってなわけで。
「槍が降ってもデップーは死なない!」
ウィークを開催します!!イェー!
んん〜意味がわからない。
詰まる所、デップー記事を連続更新しますよ!って事です。
そんなわけで第1回目、今回紹介するのは…
『デッドプール:エンド・オブ・エラー』
「デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス」の続編です。実は前巻の発売から約5ヶ月が経過してます。恐ろしいですね…。
マッドキャップを退けたものの、自分を見失っていたデッドプール。彼の進む未来は…?選択は?(前巻の記事はこちらから http://yari-ame.hatenadiary.jp/entry/2017/12/19/215046)
『お前はスレイドのパクり』
ヒーリングファクターのおかげで頭部にどんなダメージがあってもへいちゃらだけど、ところどころ記憶が朧げ。加えて以前、マッドキャップ撃退以降、心を病み、文字通り迷走中のデッドプール。フールキラーに言わせると、ほぼ双極性障害、いわゆる躁鬱ってヤツです。俺ちゃんの悪意の手帳を開き(デッドプールの恨みつらみが書かれた手帳)書いてある人物にちょっかいを出す日々。アイアンフィストを罵ったり、ヒドラやハンドを虐殺したり、ハリポタのネタバレ犯を殺したり(これは致し方ない。)暴走だか、迷走だかもいいところ。
でも、なんか久々にデッドプールっぽいな!なんて嬉しく思ってしまうファンの心…笑
というのも、全てはマッドキャップのせいで、すっかり病み気味の俺ちゃん。(以外と狂ってる設定の割にいつも豆腐メンタルだよね)
そんなこんなで、
「あーいつもの楽しいデッドプールだなー」
なんて思っていた矢先。突如として落とされた爆弾。その全貌は悪意の手帳の中。
「クリード(セイバートゥース)からバカ、スレイドのパクりと言われた」
「ヤツがガソリンを用意した」
つまり、デッドプールは思い出した。
実はもう小見出しの時点で気づいた人も多いのでは?(突然で申し訳ないけれど、前シリーズのマーベルナウのデッドプールvol.6はとても良いものだから絶対に購入をお勧めします。)
前回は「自分探し」今回は「きっかけ」突然で次回は「発見」か「結末」なのか。どちらにせよ目が離せない展開になってきました!
『デップーのデッドプール達』
さぁ、どうなる!
ってアレ。
「マークス・フォー・マネー」のメンバー達のストーリー短編が入るのか。箸休めにいいですね。
これからのデップーの物語において重要な役割を果たしてくれるのでしょうか。テラー、スラップスティック、フールキラー、スティングレイ、マサクレ、ソロ。前回のミリオネア…ではよく分からないままのメンバー達でしたが、本誌では個々に短編を設け、キャラクター達を掘り下げています。切ない恋の物語、珍妙奇天烈、人間ドラマとコイツらマークス・フォー・マネーの面々もデッドプールに引けを取らないキャラクターの濃さがあります。短編集とはいえ、かなり良く出来た物なのでデップーファンならもちろん頭にいれておくべきでしょう!
おかげさまですっかり気に入ってしまいました。今後デッドプールとどう絡み、活躍していくのか見ものですね。
『そして虐殺』
スペイン語でマサクレ。(いや、ポルトガル語?)とは虐殺の意味です。厨二病に罹患した時に覚えました。ここではマークス・フォー・マネーのメンバーの1人。イカれた神父様のことですが。デッドプールを師と仰ぎ、悪党どもを「虐殺」するヒーロー。それがマサクレ。
短編集に加えてもう一話まで描いてもらって、人気なんですかね、マサクレ。少なくとも私は大好きですが!ゴードン警部と力を合わせてメキシコの平和を守るヴィジランテ。空に浮かぶマサクレシグナルが彼を呼ぶ!(使う前に壊れたけど)
ん〜〜笑 悪ふざけが過ぎているのでは??笑
それでも彼の信念と狂気は本物で、姿は置いておいても、どこかデッドプールを彷彿とさせます。レジェンド・オブ・ゾロや、レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラードを思い起こさせるような、かなり気合いの入った物語なので、マサクレだけでも独立した展開が出来そうです。これまた日本人ウケしそうなキャラなので、あながち嘘じゃないかもしれませんよ。
二本のマチェーテを背中に、轟音と共にバイクを走らせてデッドプールの元へ向かうマサクレ。これが彼のオリジン。
『D.P.2099』
時代は遥か彼方へ…西暦2099年。そこで大暴れする機械仕掛けのデッドプール。彼女は一体…って彼女!?手下のボブズ 笑を率いて好き放題。ちなみにアーマーにデッドプール感はほぼ無いです笑 言われなきゃわからない。
というか、ページ数がもう少ししかない。いきなり2099とかちょっと困惑しました。
本誌のデップー成分ちょっと少ないんじゃない?なんて思いながらページを消費してると出てきました。この女デップーに拘束されているお爺ちゃんデッドプールが!!いくらヒーリングファクター持ちでも…ってことなんでしょうか。しかし、どうにもこの2人の間には不穏な空気が流れています。次々と2099年に至るまでの謎が明かされていくのですが…女の正体、シクラーの行く末、デップーの娘エリーとの話…謎が謎を呼び、何だこれ!面白そうじゃないか!!まだまださわり程度で終わってしまったので続きが気になります。って、これ最後のページだ。
『まとめ』
うぉーい…ちょっとまってくれ!確かに、間違いなくデッドプール尽くしだったし、どの話もすごい面白い。しかし、ウェイド・ウィルソンが主人公だったのは、132P中26Pだけ!!笑
ちょっとデップー不足気味でしょうか笑 まぁ今月はただでさえデップーで溢れてます。我慢しましょう!!笑笑
でもですね、満足はしています。マークス・フォー・マネーも2099も非常に読み応えがありますよ。デップーファンなら読んでおかないといけないでしょう。ましてやウェイド編は重大な局面に差し掛かっているので、読まない選択肢がないですよね。
きたる6月1日のデップーの日に向けてボルテージを高めるにはうってつけの一冊です!
いや、ほんとに早く続きが読みたい…!次は何月になるんだ…。
それでは今回はこの辺りで。
閲覧ありがとうございました!!
ブログ更新はこちらでお知らせします!
https://mobile.twitter.com/DORO_WILSON6
スパイディ:アフタースクール・スペシャル
こんにちは!ドロです!
4月を迎えて新しい環境に飛びこんだ人も多いのではないでしょうか。新たに高校生や大学生、就活を終えて晴れて社会人になった(Well Come To Hell !!)人もいると思います。
今まで築き上げてきたものを過去に、新たな地で頑張っているとモチロン嬉しいこともあれば、辛いこともあると思います。でもいつか挫けそうになった時にはきっと誰かが手を差し伸べてくれます。
そう『親愛なる隣人』も、その1人です。
ピーター・パーカーも蜘蛛に噛まれた事で新たな環境に身を置かざるを得なくなりました。大切な人との別れ、力の使い方、倒すべき悪、そして…学校生活。初々しい頃のスパイディの活躍を描く今作は…!
『スパイディ:アフタースクール・スペシャル』
スパイダーマンの初期を描く今作。ピーターがスパイディになったばかりの責任と決意に揺らぐ頃をコミカルにまとめています。話題のあの人やあの大物ヒーローとの共演も!!おなじみシニスター・シックスも出演して、気軽にスパイディにたっ〜ぷり浸れる一冊。細かい説明なんかはすっとばし気味なので、初期の活躍…とはいえ、どっちかというとファン向けの一冊な気がしますね!
『青年ピーター・パーカー』
ご存知の通り、大きな使命を背負うことになったピーター。「大いなる力には大いなる責任が伴う」わかってはいても、中々簡単なことではありません。ヒーロだって彼はまだほんの子供です。学生生活を通して、恋に友情に(友人って言ってもフラッシュなんですけどね。)奔走する中ヒーローとしての自覚を育てていく様子が本誌では見ることができます。ヒーローもヒーロー業だけに徹しては人として完成しないと思うんですよね。私生活で色々な体験をしてこそ、人の痛みを知り、何が自分にとっての闘うものであるかを理解することができると思うんです。スパイダーマンのいいところは突飛な経験に基づくヒーローではなく、より私達に近いところにいるヒーローであるという事なんです。その青年期のバックボーンをコミカルに楽しく見せてくれますよ。(いまさら重苦しいパートなんていらないよ。何回ベンおじさん殺すんだよって。ほんと良く耳にしますよね笑)
『キュートなスパイディ』
初期の青年期のスパイディだ。とは散々申し上げておりますが…。なんか本誌。スパイディの作画も可愛いんですよ〜…。全体的にデフォルメの効いたアーティストさんなのかと思ったんですが、今回共演するキャップやブラックパンサーはしっかりと筋骨隆々なんです。(さらっと言いましたが陛下と共闘するんですよ。インフィニティ・ウォーを前に)つまり、スパイディだけなんですよぉ〜…。ほんとひとコマひとコマで魅せてくれます。いつもの軽口はもちろん、相手をからかうかのような飄々とした態度をみて「フフフッ…」ってなっちゃうくらいなんです。え。気持ち悪いですか。いーやいや、きっと皆さんもそうなりますよ。スパイディ好きの皆さんに眼福タイムを与えてくれること間違いなしです!笑
『まるでアトラクション!』
皆さんUSJは行ったことあります?あるって方は間違いなくスパイダーマンのライドは体験していると思うんですが…。怒涛の勢いでドックオク、エレクトロ、ゴブリン、カーネイジ、サンドマンと出てくるんですよ!(合ってるかな?)本誌でもシニスター・シックスを相手にスパイディは戦うことになるんですが。クレイブンにはじまり、他のシニスター…達が勢揃いします!(もちろんミステリオもいるよ!)これが、さもUSJのアトラクションのように猛スピードで展開していくんです。最終決戦はシニスターシックス全員を相手に大立ち回りを見せてくれます。ページ数もライトで読みやすいこともあり、疾走感がありますね。そこに前述したようなピーター青年の日常を絡ませていることで、スパイディの成長を供に過ごしているかのような錯覚すらあります。流石のスパイディもシニスター・シックス全員を相手にするのはキツい。ピンチです。でも私達はスパイディの努力も思いも知っています!頑張れスパイディ!君ならできる!!そこで立ち上がるスパイディの姿はまるで我が子を見るが如く。
30分でスパイディの青年期をアトラクションのように体感できます!
様々な苦悩を超えて、スパイダーマンはヒーローとして成長していきます。数々の邪悪な存在が彼の道を妨げ、大切な物を奪おうと画策します。時には死ぬほどに辛い出来事にも直面します。青年として悩み、ヒーローとして悩む。でも彼はいつだってその壁を超えて見せます。何故なら彼こそが「アメイジング・スパイダーマン」だから!!
そうなんです、もうお分かりかと思うんですがこれは単にスパイディの初期を描いた、単発ものではなくて、スパイダーマンがヒーローとしての自覚をもち、ヒーローとなるまでをコンパクトにまとめているんですね。
それにはやはりキャップことキャプテン・アメリカとの出会いは重要なシーンでした。
街の人々に快く思われていなかったスパイダーマンの評判を覆し、きっかけを作ったのはキャップでしたね。スパイディが質実ともにヒーローになるのにキャップの存在はなくてはならなかったですね。
そうやって様々な経験を通してスパイダーマンは一人前のヒーローになっていくのです。
『まとめ』
あー。よかった。スパイディが可愛かった。
私のはじめてのスパイダーマンとの出会いはマーベルVSカプコン2 だったんですが、もう一目惚れでしたね。ビビっときちゃって好きになりましたね。そのスパイダーマンのバックボーンをしっかり理解したのはサム・ライミの撮ったスパイダーマンでしたね。そんななんで、私にとってスパイダーマンは格好いい存在だったんです。自分の中のアメコミヒーローの先駆けですからね。しかし、成長に伴いどんどんスパイディを知る中で違う一面も見えてくるんですね。可愛いんですよ。スパイダーマンって。その点、現スパイディのトム・ホランドはそこも上手く突いてますよねー。
ってなんの話でしたっけ。笑
あー、そうです。単純にヒーローとしての一面以外も見えてくるんですよ。そんなとこも面白い本誌です!
では今回はこんなところでお暇します!
閲覧ありがとうございました!
ブログ更新はこちらでお知らせします!
https://mobile.twitter.com/DORO_WILSON6
ジャスティス・リーグVSスーサイド・スクワッド
こんにちは!!ドロです!
すっかり春めいてきまして、桜も綺麗に咲き切りましたね。私もバイクで桜を見に行ってきました。団子は忘れましたが。よく言いますよね花より団子。そこには花見の本分は果たしてどちらかと、明治はきのこか、たけのこかと、持ち家か賃貸か…。終わることのない戦いはどこにでもあります。
そう、アメコミDC誌においても2つのビッグチームの戦いが火蓋を切りました!
それが今回ご紹介する
です!
映画版「スーサイドスクワッド」「ジャスティスリーグ」の公開を経て、満を持したように登場した本作。上記2つの映画をみているだけでも充分に楽しめますよ!なにより構成が映画的でアクションシーンやドラマパートが絶妙なバランスで盛り込まれており、エンターテイメント作品としてはかなりの出来!!個人的にはアメコミはドラマパートに注力していてアクションに満足できないことが多い印象を持っているので、ヒーローやヴィランがこれだけ暴れてくれると違いますね!
『アマンダだよ!全員集合!』
てなわけでいつもどおり死線に送り込まれているスーサイド・スクワッドことタスクフォースXの面々。フラッシュでお馴染み、少し前にキラーフロストも加入し更に強固なチームに。
ミッションも無事成功かと思った矢先、ビルが倒壊をはじめ取り残されたデッドショットは死を覚悟し、ビルから飛び降りる…が、身体はフワリと宙に浮いた。彼を支える逞しい腕は、鳥か?飛行機か?いやスーパーマンだ!
どうやらジャスティス・リーグのヒーロー達が騒ぎを聞きつけてやってきたようだ。
騒ぎ沈静化させたリーグはバットマン。
「大人しくついてこい。その方が身のためだ」
しかしスーサイドの司令官ウォラーの答えはこうだ。
「リーグに捕まるな。捕まれば殺す。」
頭に爆弾を埋め込まれている自殺部隊には選択の余地はない。
「俺たちのほうが有利なんだよ。」
「任務に駆り出される俺たちはいつ死んでもおかしくない命だ。今日は違う。お前らリーグは人を殺さないが…」
「俺たちは違う!」
デッドショットの銃が火を噴くと同時に戦いの火蓋が切って落とされた!!
この後は因縁のある相手と個々にバトルシーンが展開されるのですが、ここがまぁ面白い!キャラの個性やバックボーンを存分に活かした戦闘シーンなんです。ハーレイとダイアナ戦はユニークさが微笑ましいですし、バッツとデッドショットはバッツからデッドショットの核心をつくような言葉の掛け合い。皆が皆必要な相手と戦います。これもまた、シリーズを読んだことがある人はまた一段と味わい深い一幕かと。
この戦いはまさかのキラーフロストがスーパーマンの生体エネルギーを吸収することで恐るべき力を発揮。全員を氷漬けにすることで終結します。
え?これじゃあもう『ジャスティス・リーグVSスーサイド・スクワッド』が終わりじゃないかって?
もちろんそんなわけはありません。
とりあえずこの物語に必要不可欠な男…の話を聞いてください。
『マックスウェル・ロードという男』
(スーパーマン読んでるから知ってる…?鼻血をだしてみせるから黙って読むんだ)
リーグと自殺部隊が死闘を交わす少し前…カルフォルニア州デスバレー。政府が秘密裏に管理している超極秘刑務所カタコンペが襲撃された。主犯はたった一人。そう。彼こそがマックスウェル・ロード。この刑務所に収監されている囚人は僅か数人。つまり彼ら専用の、政府にとっての暗部ですらある。
ロードの目的は彼らの解放だった。
⚫︎エメラルド・エンプレス(グリーンランタンの能力に似た妖術を使う。)
⚫︎ドクター・ポラリス(狂人。電磁波を操る。)
⚫︎ロボ(ご存知宇宙一の犯罪者。超回復能力をもつ。)
⚫︎ジョニー・ソロー(肉体を持たないサイコパス。涙の王と言う異界の魔神の下僕)
⚫︎ラスタム(人間。暗殺者。炎のシミターは全てを切り裂く。)
ジャスティス・リーグに匹敵、それ以上の力を持つ犯罪者達。なによりここにたった一人で、それも正面から堂々と侵入せしめ、この大犯罪者達を軒並み手駒にするあたり、ロードという男の恐ろしさがよく分かると思います。
何を隠そう、ロードの能力は洗脳です。同系統の力を持つ者達の中でも一際高い能力を誇ります。
そんなロードは彼らを率いて一体何をするつもりなのか…。
それはロードと彼ら犯罪者五人の関係とも因果の深いものでした。
『ミスリード…』
バッツが目を覚ますと、全身拘束の身。どうやらリーグは全員、ウォラーに捕らえられたようです。(バッツは自力ですぐ脱走します。アーカム慣れ恐ろしや)
「マジかよ。」
「ジャスティス・リーグが収監されてる」
とデッドショット。これは新鮮な光景ですね。マジかよ。って口をつくのもわかる。
既に脱走してウォラーとの交渉にあたっていたバッツのおかげでリーグは解放されますが。
ウォラーの条件は…「私を守ること」
そう。ロード率いる部隊の目的はウォラーの殺害。しかし、何故かウォラーはそれを分かっており、相手チームの能力まで把握している。いずれ此処にやってくるであろうことすら。
「元上司だから。彼らこそが…」
「…初代の」
だーーーー!!!素晴らしい誘導だ!!
完全に表紙詐欺!!(褒めてます)
こんなアツイ展開は予想だにしていなかった。
つまり
『ジャスティス・リーグ(+スーサイド)VS初代スーサイド・スクワッド』だ!!
タマンねぇ!
それにジャスティス・リーグとスーサイド・スクワッドの対話。コレが堪らなくイイ。普段のライバルが力を合わせようとする瞬間。少年少女の心(年齢は関係ない!)を熱く燃え上がらせるのはやはりここなのでは!?加えてお互いの認識が理解できるワンシーンですね。チームとしての在り方。バッツとスーパーマンでスーサイド・スクワッドに対する認識が違うのもまた意識的ではあれど、やはり面白いところ。
この後の夢のスペシャルタッグマッチは自分の目で確かめることをオススメします。
というか。2018年におけるマスト。マスト。
『正義と正義』
ロードはウォラーと確執のある初代スーサイドを操る為にウォラー殺害という大義をエサに真の目的に近づいていた。
"如何に純真であろうと、如何に強い意志をもっていようと、内なる暗黒が魂を穢す。
別名はナルサ・チト、あるいはエクリプソ・ダイヤモンド、そして…ハート・オブ・ダークネス。"
ロードが…これを手に入れたら人々を洗脳した上にあらゆる人々の最悪の側面を引き出すことができる…。
彼は自らの正義の為にこれが必要だった。
真の目的世界平和の為に。
ジャスティスリーグを洗脳するとたった13分でアメリカを掌握した。これが彼の理想郷。犯罪の無い完全世界……。
自信高々に広げた腕の先に映る世界は、燃え尽き。混沌と化していた。人々は暗黒面に支配されて暴力と欲望の渦の中。ダイヤの狂気に呑まれたロードにはもう絶望しか残されていなかった。
業火を引き裂き、走る影が見えた。
バットマン、ロボが率いるスーサイド・スクワッドだ!!!
幸か不幸か、ロードに不必要な無力な負け犬の烙印を押された彼らには洗脳の手が及んでいなかったのだ。(ロボは諸事情により頭が吹き飛んでいたから)
洗脳されたジャスティスリーグとの大激突が始まる!!
この戦いの最後には、戦いというものは単純に善と悪では括れない事がわかります。ジャスティスリーグにはもちろんスーサイド・スクワッドにも彼らの信念がある。もちろん犯罪者には違いないですが、必ずしも悪人ではないのだと。バットマンも自らの考えを改め共存の可能性を見出すほどには。
とある正義と、また違う正義のぶつかり合い。
一塵の希望を残して、『ジャスティス・リーグVSスーサイド・スクワッド』は終幕を迎えるのでした。
そんな中、捕獲されたロードと話す人物が一人。
「俺をスーサイド・スクワッドにでも入れる気か?」
「お前の力は強すぎる。タスクフォースXではむしろ無駄使いになる。お前の所属先は…」
「…タスクフォースⅪ」
これが彼女の選択。
ウォラーの正義。
『あとがき』
もう本当にお腹いっぱい!なくらいに堪能させていただきました!!大満足の一冊ですね。大判カラーの280ページ相当が怒涛の勢いでめくれていくのは本誌がいかに素晴らしいかを物語っています。ぶっちゃけると2018年に入ってから読んだアメコミで1番面白かった!!当然ファンは涎垂なのですが、初見でも充分に面白い。映画「スーサイド・スクワッド」を(評価は別として)観れたように本誌も楽しむことができます。エンタメ感が強く、話もわかりやすいので常にワクワクしながら話を見る事ができました。
キャラクター個人が抱える問題にも自然に寄り添っていたりしてドラマパートもかなりよく練られています。
ファンはもちろんアメコミ初心者の方にも絶対に楽しんでいただける超一級品です!
では今回はこの辺で!
また次回ー!
閲覧ありがとうございました。
twitter: https://mobile.twitter.com/DORO_WILSON6
スーパーマン:アメリカン・エイリアン
こんにちは!ドロです!
私のブログを見てくれているような人は、一度は考えたことがあると思います。
「もしも自分にスーパーパワーがあったら?」
んーそうですね。正義のた為に悪党を倒したり?街の平和を守ってみたり?はたまた、力に溺れて悪事に加担したり…。
いくつか選択肢があると思います。でも、それは今のヒーロー達を目にしているから。ヒーローの概念が無い世界でスーパーパワーを手に入れたら一体どう考え、何をするのか。
自らの常軌を逸したパワーに頭を悩ませることでしょう。
そう。それは、かのスーパーヒーローも同じでした。
これはクリプトン星人のスーパーマンの物語。ではなく、地球人のクラーク・ケントの物語。
『スーパーマン:アメリカン・エイリアン』
をご紹介いたします。
『苦悩の少年時代』
前述の通り、生まれながらに強大な力をもっていたら?身体は勝手に空を舞い、人とは思えない怪力。傷一つつかない身体。夜な夜な光る眼から出る光線…。スーパーマンを知ってる私達からすれば羨ましく感じるかもしれませんが、当の本人にしてみれば恐怖そのものでしょう。普通とは違う。みんなと同じくは過ごせない。これが子供にとってどれだけ怖いことであるか私は知っています。
足が遅い。一人で絵を描いている。背が大きすぎる。小さい。そんなことですら、差別の対象になってしまうような子供の世界で、完全に普通じゃない力…。
そんな不安ドン底の深い闇から救ってくれるのは両親や友人でした。
個性を認め、「逆に考えるんだ。普通じゃなくたっていいさ…と。」そう言ってくれる人がクラークにとっては両親でした。
心配ながらも、私達の息子だ。とクラークの闇を払ってくれるのでした。
その甲斐もあり、少年クラークは自分の力をコントロールできるようになります。無邪気にはしゃぐ彼を、微笑ましくも心配そうに見つめる両親の目は暖かくもどこか憂いを帯びていました。さも彼の未来が見えているかのように。
『大いなる力には…?』
成長したクラークは完全とはいかなくも、力を制御できていました。友人達のピート、ケニーもその力を理解している上で、普通と変わらない付き合いをしてくれるのでした。「透視能力で人の裸を見るなんてサイテーのエイリアンだ」なんて冗談をとばしながら。
そんな中騒動は起きてしまうのです。
強盗殺人が身近に起き、スーパパワーで犯人の正体は掴みつつも協力はしないクラーク。恐らく普通の人間でいたい気持ちのせいなのかと思います。しかしピートの
「殺されたのがお前の両親だったら?俺だったら?それでもお前は何もしないのか?」
そう説得され、決心したクラークは単身、犯人グループの元に乗り込みます。
銃で撃たれても平気。目から怪光線。怪力の怪物に襲われたと重体となった犯人達は語るのでした。
犯人達を倒し、人質のなっていた家族を救ったクラークでしたが、未だ自分はやっぱりバケモノなんじゃないかという思いを捨てきれないようで、母マーサに対してもその気持ちを吐露します。
マーサはクラークの身を案じて、こんなことはもうしないで。と叱ろうとしますが、口から出た言葉は「…お前がいなければ、あの家族はどうなっていたか、それがずっと頭から離れなくなって」
この物語はスーパーマンとしての精神を作る根幹になりえる事件の一つのような気がしますね。クラークももちろん悩みますが、それは彼だけではないということ。これはスーパーヒーローでなくとも大切な人がいる人間は皆おなじではないでしょうか。
『宿敵、好敵手、仲間、そして…』
もちろんスーパーマンのオリジンを深く掘り下げるのも本誌の魅力の一つなのですが、それ以外にもバットマン、レックス、デスストローク、ロボ、ロビンなど様々なキャラクターが共演を果たします。クラークとどんな邂逅を果たすのか?それも魅力のひとつ。扉絵にもスーパーマンの物語に関連するキーワードが散りばめられていて細かい気が利く面白い仕事を沢山目にすることが出来ます。
やはりバットマンの因果は深く、この2人の絡みは必然的であるとも言えます。
対してレックスはマストな人物だとは思う反面、現行誌を追ったりしていた身ではない私からすれば、正直なところ過去の人のような気がしてしまいました笑 なんか久しぶりにお見かけした気がします。
以外だったのは、デスストロークとロボで、まさかのサプライズにテンションが上がってしまいました。しかしまぁチョイ役で…大好きなデスストロークにいたっては一瞬で出番はなくなってしまいましたし…。
それでも、やはりスーパーマンとなる前の出会いだからこそ面白い部分は大きいですね。
『君はスーパーな友達』
いよいよ、本格的にスーパーマンとしての活動を始めたクラーク。
そんなところへ、かつてからの友人であるピートとケニーからはるばるカンザスから遊びにやってきます。
最初は意気揚々と楽しく時間を過ごしていましたが、夜になって酒を酌み交わすうちにピートにスーパーマンとしての本質を問われます。
本当にしたい事はなんだ。
何の為に戦う。
そしてお前は何をすべきか。
今の状態で地球の…両親に顔向けできるのか。
そんなんでブチ切れたクラーク叫びながら超速で月へ 笑
大気圏あたりで燃え尽きた後、そこでグリーンランタンの1人にクリプトンの真実を知らされるのですが、まぁそれはとりあえず置いておいて。
気がつくとアパートの屋上に転がっていたクラーク。介抱してくれたのはピートのようです。
クラークが謝ろうとするや否や、ピートが先に口を開きます。
スーパーパワーを持っていてとんでもなく強くても、これからもっと強大な敵が現れるかもしれない。そんな時、俺はもちろん、お前の正体を知ってる身近な人間は誰一人としてお前の助けになれることは…何もないんだ。
お前は1番の友達なのに。
とピートはスーパーマンとして活躍するクラークへの思いの丈を、怒りの訳を、打ち明けるのでした。
全編に渡って言える事ですが、この回では特にスーパーマンも人間なんだと強く身近に感じました。事実私にとっても友人という存在はいつも大きくとても大事なものです。いつも自分のそばにいて、すっと手を差し伸べてくれるのは友人達です。両親が知らない一面ですら知っていたりしますからね笑
たぶんそれはクラークも同じですね。
『まとめ』
正直なところ、私はスーパーマンて何処か人間味にかけるイメージがあったんです。無機質で真面目で正義に生きる男。何処か、つかみ所のない、全てを押し殺したかのような笑顔…。
とはいえ、近年スーパーマンもドラマや映画などで多数作品化され、彼のオリジンに触れることでその印象は崩れつつあったのですが、この作品はそれに拍車をかけましたね。
スーパーマンもヒューマンなんだと、パワーこそ異星人であれど、本質としては地球人に近いぞと。
最初の方に感じていた。完全超人のような冷たいイメージは彼の正義への覚悟ゆえなのだと思います。
本誌では全編をとおして、スーパーマンとしての彼が形成されるまでに必要な物を全て詰め込んでいます。これを読むだけで他のスーパーマンの作品が少し違って見えるかもしれませんよ。断言してもいいでしょう。スーパーマンを語る上で本誌を読むのは絶対に必要なことだと思います。
と、なんか少しお堅い空気になっちゃいましたね。DCは人間性に深く踏み込んでくることが多いので、どうしても…笑
今回はこんな所で、失礼致します。
閲覧ありがとうございました!
https://mobile.twitter.com/DORO_WILSON6