イヤー・オブ・マーベルズ
メリークリスマス!
いかがお過ごしですか。ドロです!
突然ですが、この時期はお歳暮でリンゴなんかがよく余っちゃいますよねー。ま、クリスマスですし?まとめてサッと消化しちゃいましょう!
まずは、皮を剥いて、一口大にリンゴをカットしてください。そしたら鍋に好みのウイスキー、少しの水、カットしたリンゴをドボドボッと鍋にいれて火をかけましょう。
ちょっと熱が通ってきたら〜砂糖適量、バター適量、ハチミツ適量、シナモン適量を鍋にぶち込みましょう!そうしたら弱火でコトコト、汁が飛ぶ直前、リンゴが透き通るまで煮込んでいきましょう。
さぁ、20分近くボーっと待つのもなんですから
その時間を利用して「ホリデー×マーベル」この時期に正にうってつけな一作を読むことにしましょう!
作品名は
『イヤー・オブ・マーベルズ』
季節のイベントをスーパーヒーロ達と供に過ごすことができるオムニバス形式の奇跡の一冊です。
『特盛ヒーローズ』
分厚めの200ページ以上、12話の構成で読み応えは抜群!!ヒーローは話数以上に出演するのできっと貴方の好きなヒーローも出てくるはずです。もちろんいつも通りのハードボイルドでヘビーな展開の物語も収録されていますが、心温まるような優しくユニークな話も多くあります。
1話完結なので、ヒーローをしらなくても単純に物語を楽しむことができる点も優秀ですね。
アメコミビギナーが手をとるには、おあつらえむきの一冊!かなりオススメです!
では特に気に入ったストーリーをいくつか紹介していく事にしましょう〜。
『バレンタインデー×スパイダーマン』
バレンタインデーのデートを前に浮かれる、ピーター・パーカーことスパイダーマン。彼の悪運はバレンタインデーも例外ではなく、否応なしにヴァルチャーとの対決に挑むことになるのであった。
ホームカミングを見ていれば主演はわかりますね。しかし、全編コメディです。いつも通りの対決すら微笑ましく感じるほど 笑
ヴァルチャーを撃退した後、衝撃のシーンが貴方を待ち受けています!デッドプール×スパイダーマンなんて古い!!時代はヴァルチャー×スパイダーマンだ!!!なんて 笑笑
え?シシー・アイアンウッド?誰だいそりゃ。
『イースター×ジーングレイ』
ジーン・グレイときたらX-MEN…その思考は殆ど捨て置きましょう。
これは、とあるマーベルの世界の一つ。うだつの上がらないデザイナージーン・グレイ(男)は今日も冴えない毎日を送っていた。と、突然静寂を破る轟音!いつも通りのスーパーヒーロとヴィランの激突だったが…自分のバイクを破壊されたジーンの堪忍袋はいよいよ限界を迎えた…。
他作品や映画のパロディが秀逸。絵も可愛らしく、日本人向けですね。多少の知識があればより楽しめることはもちろん、そうでなくても非常に楽しいコメディ。ほんとに読みやすいし取っつきやすいです!これは個人的にかなりオススメです。オチもGood!!
『感謝祭×パニッシャー』
前2作とは打って変わって、ハードボイルドにいきましょう。
ひと仕事終えたパニッシャー。しかし、傷付き、意識も朦朧としながら裏路地に身を隠す。遂に迎える体力の限界。巨体をズシリと横たえるのであった。しばらくして…眼が覚めるとそこは民家。迫り来る悪党から恩人を守る為にパニッシャーは腰を上げた。感謝祭は奴らの血で赤く染まる事になる。
感謝祭ともう一つ。我々日本人には馴染みが無いですが、復員軍人の日(第一次世界大戦の公式な終了日かつ存命中の退役軍人を讃える日)も題材になっています。
パニッシャーを匿う民間人の母と息子は戦争で父親をなくしており、それを踏まえた上でのパニッシャーとの掛け合いが非常に良いエッセンスになっています。パニッシャーとしてはゴア表現は少なめに(しっかり皆殺しにはする)家族をサブテーマにすることでパニッシャーのオリジン、宿命を意識させるような、ハードボイルドかつ、少しセンチメンタルなストーリー展開です。
『クリスマス×ゴーストライダー』
ささ、正に12月の今日。読むべき一作ですよ。
明日はいよいよクリスマス。弟ゲイブを学校に迎えに来たロビー(ゴーストライダー)は強大かつ邪悪な気配を察知する。聖なる夜を迎えようとする中、邪悪な存在はどんどん力を増しているようだ。
ゴーストライダーに変身し、気配の主を追うロビーが見たものは、まさかの…!!?
4代目ゴーストライダーのロビー・レイエスです。ゴーストライダーというと1代目ジョニーと2代目ダニーが有名ですが今回は4代目。オリジンも造形も乗り物も異なります。ダッヂのチャージャーが愛車です。個人的にはマスクも愛車もジョニーの方が好きなんですが…それはさて置き。童話的で、マーベルで絵本を作ったらこうなるだろうなっていうような作品ですね。起承転結が綺麗に纏まっていて、教訓を残すようなオチもまた童話のよう。ゴーストライダー特有の設定も上手いことクリスマスに合わせて盛り込ませており、万人に薦めることの出来るゴーストライダーです。本当に子供ができたら読んであげたいです 笑
さてそろそろりんごも出来上がったきた頃のはず。ウイスキーがいい塩梅です。焼いたトーストにでも乗せて、食べながら
『まとめ』と残りのストーリーをご覧になってください。
『まとめ』
何の記事だよ!?ってなりましたか?すみません 笑
たまには変化球もいいかなと思いまして。因みに実際に作りましたよ 笑笑。
はい。本当によくできた一冊でして。肩肘張らずに読めるアメコミって感じの本誌ですが、前述した通りビギナーでも楽しめると思うので、カップルやお子さんと読むのも、アメコミワールドに足を踏み入れるいい機会になると思います。個人的にはゴーストライダーが一番オススメです。
ツムツムやグリヒル先生の作風のような可愛いテイストのアメコミコンテンツも豊富になってきているので、『マーベル✖︎絵本』みたいな童話とマーベルをコラボした展開も面白そうだなと思いました。私も卒研で絵本を描いた経験があるので、ちょっと個人的にはやってみたい気持ちもありますね 笑
ではでは、みなさん。
今年も残りわずかとなりましたが、良いお年をお過ごしください。
是非とも来年もよろしくお願い致します。
Doro
Twitter: DORO_WILSON6