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アメコミの感想ブログです。

フラッシュ:邪悪なる閃光

こんにちは!ドロです!

 

関東は二回も積雪がありましたねー。関東の雪って踏み固められて…氷になって…滑りやすくなって危ないんですよね。寒いし。手から火を出す能力とか空を飛べるとか、はたまた運動エネルギーを自在に引き出して、雪なんて物ともせずに移動するとか…できたら楽チンなのになー笑

 

というわけで今回は

『フラッシュ:邪悪なる閃光』

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主人公をフラッシュに、NEW52シリーズからの一冊です。

 

バットマンやアクアマンの時と同じく、本誌はストーリー的には中盤に当たるようでちょくちょく知らない事情やら設定やらがあるんですが(アメコミ紹介の上では最早通常運行な気もしますが)、例によって本誌だけでも充分に面白いので安心してください。

 

『スピードフォースってなんだ?』

 

 いくら面白いとはいえ、分からないことをそのままにしては魅力も充分に伝わりませんよね。

前々からDCに明るくないって話はしていますが、フラッシュも例に漏れずです。申し訳ない。フラッシュの能力についても

 

⚫︎事故で雷、薬品を浴びる→超高速能力をゲット!

 

くらいの認識だったのですが(つまり本人の能力で高速化をしていると)それは間違いだったようで、どうやらスピードフォースという現世界と隣接する、運動エネルギーで満ちた意思を持つ世界にアクセスし、力を借りて能力を発現させているようです。つまり、スピードフォースにアクセスさえ出来れば私達でもフラッシュのような超高速能力が使えるって事です!ヤッタネ笑

フラッシュ作品の登場人物にもそういったスピードフォースを得て能力を発現させた人物もいるようで今回の物語のキーマンとなってきます。

 

『リバース・フラッシュ』

 

本誌におけるヴィランです。※以下リバース・

フラッシュと同じようなコスチュームに身を包み肌は赤々と鈍く光り、黒い装甲を身体に纏っています。正体は不明。スピードフォースに関わった者を次々と殺して回っています。何の為に殺すのか、目的も不明です。かつてスピードフォースに囚われていた人物の一人、マリッサ・レニーの殺害をきっかけに、フラッシュとしては当然放置するわけも無くリバースの行動を阻止する為に捜査を開始するのです。

フラッシュが超高速で「未来へ」進んでいくのに対してリバースは、一時的に「過去へ」時間を戻す事が出来るのです。(高速移動もできます。)

そんな強敵にフラッシュはどう立ち向かっていくのでしょうか。

 

『スピードフォースに関わった者達』

 

本誌の登場人物で、フラッシュ以外にスピードフォースに関わった人間が複数人でてきます。

 

⚫︎マリッサ・レニー

   一番はじめにリバースに殺害された。女性。

ゴメスの恋人。

 

⚫︎フロイド・ゴメス

 スピードフォースで力を得た一人。別名スプリント。男性。マリッサの恋人。リバースに殺害される。

 

⚫︎アイリス・ウェスト

 フラッシュの友人で新聞記者、かつてスピードフォースに囚われていた。

 

⚫︎ダニエル・ウェスト

アイリスの弟。刑務所から出所して間もない。

このことから姉のアイリスとは不和が続いている。

 

⚫︎ダーウィン・イライアス

フラッシュのかつての友人。科学者であり、スピードフォースを研究している。しかし今はフラッシュに仇なす存在。

 

⚫︎アルバート・リム

 別名ターボチャージャー

自殺だと思われていたがリバースによって殺害されていた。

 

スピードフォースに関わった者たち同士は、なにか繋がりのようなものを感じるようでリバースはそれを頼りに惨劇を起こし続けているようです。

しかし、それならフラッシュはリバースの正体がすぐ分かるハズ…。しかしリバースの存在は感知することができないのです。スピードフォースと繋がりが深いフラッシュをなかなか襲わないのも腑に落ちません。フラッシュは原因の究明を。同時に物語も終局へと向かうのでした。

 

『スピードフォースの暗殺者の正体』

 

どうにもフラッシュのスーツがスピードフォースの繋がりを消していることが判明しました。

リバースからスピードフォースに関わった生き残りである、アイリスを守るためにスーツを手渡すと、アイリスと共に証拠を見つける為ターボチャージャーの殺害現場へ向かうのでした。

 

証拠からリバースの痕跡を見つけ(黒焦げのモノレールの破片。そこに皮膚組織が付着していた。)、DNAの鑑定をすると…待ち受けていたのは衝撃の事実でした。

 

DNA鑑定の間、フラッシュはリバースの痕跡の持ち主がイライアス博士だったことを知り、急いで現場へ向かうのでした。

 

そこで見たものは。

イライアス博士とリバース。イライアスはリバースではなかったのです。

リバースはイライアスの集めたスピードフォースを奪う為に襲撃したところ、フラッシュと鉢合わせたのです。これは運命か。それともページ数の都合か。

 

激しい攻防を繰り広げる2人。実力は互角でしょう。一進一退の展開が続きます。フラッシュの一瞬の隙をついてリバースはイライアスから銃を奪い取ります。(被弾した相手のスピードフォースを奪う特殊な銃)放たれた弾丸はフラッシュを貫き…ませんでした。

 

「ダニエル、やめて!!!」

 

一瞬で間に入ったのはまさかのアイリス。

そうです。DNA鑑定の結果はダニエル・ウェスト。パソコンの画面はアイリスの弟を映し出していたのでした。

 

『過去と未来』

 

ダニエルは事故により(前回、前々回などの巻の騒動の合間に)スピードフォースの塊にのまれ力を得ていたのでした。ダニエル、アイリスは過去に父親から暴行を受けていました。その暗い過去のせいで自らは荒れ、アイリスとの仲も台無しになっているのだと。

過去に戻り、諸悪の根源である父親を殺し、全てを取り戻すのだと。剥がれ落ちた皮膚をモノレールの装甲で覆い尽くして。

 

スピードフォースで力を得たもの達を殺すことでリバースの力は完全なものとなり、過去に戻る。その目的は銃で姉を貫いてもなお、揺らぐことはありませんでした。フラッシュの力をも取り込み過去に戻り父親を殺し、フラッシュをも手にかけようとした刹那。

 

「怪物ッ!」

 

まだ幼い頃の姿の姉は過去の自分を守るように抱えながら涙ながらにそう叫ぶのでした。

 

「出来事には必ず余波があるんだ!」

「過去に戻って歴史を変えても問題は増えるだけ」

「子供の頃、君とアイリスは父親に酷い目に遭わされて苦労したんだろう。でも、僕たちは過去の困難と正面から向き合わなくちゃいけない…」

 

「そうやって、人は強くなる。

人生で大切なのは前に進むことだ。」

 

過去に母親を殺されているフラッシュ、いやバリーだからこそ、綺麗事ではなく。何よりも重い一撃の如く。この言葉はダニエルに響くのでした。

 

膝を落とし敵意を無くした、リバースのスピードフォースを使い、時間、人、現象の全てを定位置に戻して全ては無事終わりを迎えるのでした。

 

『まとめ』

 

ほんとNEW52シリーズは読みやすいですし、面白い。今回は「過去に囚われず前に進んでいこう」ってテーマがどっしりと、強く伝わってきましたね。最後、リバースの力を使って時間を戻しましたが、殺害された人達までは戻ってないんでしょうかね。少し気になってます。

スピードフォースがそもそも存在しなければこの惨事は起こり得なかった。しかし、バリーはそれでも「スピードフォースは人類の為になる」と、責任を負っていくと言い放ちました。

フラッシュはヒーロとして、それは閃光の如くとはいかなくとも着実に、前に前に進んで行くんでしょうね。

フラッシュの更なる活躍を期待しながら今回はここらで、おしまいです。

 

閲覧ありがとうございました。

 

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