タスクマスター:失われた過去
こんにちは!ドロです!
新刊のラインナップ的に次のレビューが予想できた方もいるのでは?笑
デッドプールがきたら次は勿論…
『タスクマスター:失われた過去』
ということで、今回はタスクマスターの新刊をご紹介します!!
実はタスキーは今回が初翻訳だそうで。
初めて出会う方もいらっしゃると思いますからまずはタスキーの話から始めましょう。
日本。東京のダイナー。「ハッピービッグファット」で男はラーメンをすすっていた。
ただし、普通じゃないことが2つ。男はヤクザに囲まれているということだ。
男はヤクザにあらぬ疑いをかけられている。
ヴィランズ側を裏切っており、ヒーローであるキャプテンアメリカ側のスパイなのではないかと。
そんなセリフをヤクザが吐くやいなや
「酷いでっちあげだな。不愉快極まりない。」
「確か、ヤクザは詫びを入れる時指を詰めるらしいな。」
「これでチャラにしといてやる」
"エレクトラ"の剣さばきで振り降ろすと、片手の指がごっそり無くなったヤクザが悲鳴をあげる。"キャプテンアメリカ"と見紛う体術でヤクザの壁を崩すと颯爽とその場から消えた。
もう、1つの普通じゃないこと。
それは男が「タスクマスター」だということだ。
『ハジメマシテータスクマスター』
CAPCOMから発売されているゲームソフト「MARVEL vs CAPCOM 3」で初の出会いを果たした方も多いのでは?
そう、アメコミ界数多いヴィランの1人。
数多の犯罪組織に出入りして一流のヴィラン達を養成するエキスパートです。
それも彼の持つ特殊能力「写真的反射能力」こと"フォトグラフィック・リフレクシズ"のなせる技である。
一度見た技は一瞬。でなくとも、短期間で完璧に自分のものに出来てしまうのです。体術に限らず、言語や知識も範囲内です。
その能力を利用して金になるヴィランを相手に商売をして生計を立てているのです。(自ら悪事を働いて戦うより金になるから)
とはいえ、完全なる悪人ではなく、立ち位置としてはデッドプールのような傭兵に近く、金次第では敵にも味方にもなりえます。故にデッドプールとは腐れ縁というか悪友というか。
そんなタスキーが今回の主人公です。
『その男10億ドルの賞金首につき』
アスガルドの包囲戦で多くのヴィランがお縄についたにも関わらずタスクマスター は無事だった。そんなことから何者かに裏切り者として10億ドルの賞金首にされてしまったわけです。勿論、ヒドラやエイムをはじめとする悪の組織達は総力をあげて彼を殺そうとします。もう彼のすぐそばに近づいており暗殺の機会を待ってるだけの連中すらいるほどです。
そんな中タスキーはとあるダイナーでビーチボーイズの「英雄と悪漢」(ヒーロー&ヴィランズ)を聴きながらウェイトレスのメルセデスと会話を楽しんで?いるのでした。
この後、もちろんドッタンバッタン大騒ぎになるのですが、その際エイムの連中が薬品で身体強化をしてムキムキになるんですよ。
そのときの
「エイムの!技術は!世界一ィィ!」
これは言わずもがな…笑
翻訳者の方悪ふざけが過ぎるかと笑笑
そんなこんなで襲撃を受けた際にウェイトレスメルセデスも巻き込まれて賞金をかけられてしまいました。命を繋ぐためにデマの真相を突き止めるために。タスキーとメルセデスの2人の逃亡劇が始まるのです。
『ドン・オブ・ザ・デッド』
どうやらタスキーは記憶を失っているようで殆どの人間との繋がりやら、経緯やらを忘れているようです。(デッドプールの事は覚えてたけどね)最初に逃げ込んだ先がメキシコ!!
ビラメヒコー!!
の悪党!ドン・オブ・ザ・デッド!(なんかショッピングモールに逃げて、武装したバスでゾンビを蹴散らしながら無人島に逃げたくなる名前ですね〜)
に匿ってもらうことに。
ここで判明する新事実。タスクマスター は髑髏のマスクを着用していますがこのマスクは死の女神サンタ・ムエルテを模していたようです。
結局ドンもイかれた野郎でメルセデスを殺そうとするもんですから持ち前の特技。フォトグラフィックリフレクシズを生かして窮地を脱します。(ここは必見。
メルセデスも敵の銃を華麗に奪い取り反撃に…って、あれ?君は一般人のウェイトレスだよね…?スペイン語も話せちゃうし…。
とにかく、ドンはDead Endですし。何も手かがりは得られぬまま、次の目的地に向かうのでした。果たしてタスキー一行の命運や如何に。
『真実の記憶』
タスキーは記憶の断片を辿りながら真相に近づいていきます。ヴィランとしての過去に悩み、葛藤しながらも手段を選んでいる暇はありません。
そんなタスキーを甲斐甲斐しく支えて同行するメルセデス。しかしそんな彼女どうも行動がおかしい。どうやらタスキーを監視してる様子で誰かに状況を報告しています。その相手は…。
ニック・フューリー!
そう。実は彼女シールズのエージェントだったのです。
一体何の為に彼女はタスキーを監視しているのか…謎は深まるばかり。
そして最終目的地、アンデス山脈はゴルシュトの城に到達した時、タスクマスターの真実の記憶が全て解き放たれることになるのでした。
と同時にこの逃亡劇の真意が、タスクマスター の闇が記憶の解放という光を浴びて徐々に姿を露わにするのです。
『失われたオリジン』
*物語の重要なネタバレを含みます!!
実はタスキー自身がシールズのトップエージェントであったことが明らかになります。かつてタスキーはアンデス山脈で特殊な任務に就いていました。ヘイトモンガー及びゴルシュトの排除です。ここではヒトラーの細胞から抽出した記憶のエキスの培養を行なっており、それを注入した戦士を製造しようとしていたようです。そう。そのエキスこそが、「フォトグラフィック・リフレクシズ」を生み出したエキス。
更なる強さを求めたシールズのタスキーは爆発に呑まれる研究所で最期のエキスを自らに注入したのでした。これにより重大な副作用。記憶が上書きされることで過去の顕在記憶を失ってしまうのです。
しかし、まぁ、この重苦しい新事実ときたら。
タスキー学生時代から能力使えていましたし。
何よりバッチリ記憶ありました。
今回から急に後天的に能力を得て、追加で記憶を失う設定が追加されました。
タスキーもそろそろ映画化の波に乗るんでしょうか笑(オリジンの追加は人気者の証!)
楽しみです。
そしてもう一つの事実。
タスキーは結婚していた。相手はお察しの通り。メルセデスです。
逃亡劇も終局を迎え、悪党どもが一気に押し寄せて来ます。いや流石にそこはタスクマスター と元シールズの奥様。華麗に敵をなぎ倒します。そんな中でタスキーは妻との記憶を徐々に思い出していくのです。
「結婚式のことも?踊った曲も思い出した?」
「ビーチ・ボーイズだろ。"英雄と悪漢"忘れるわけないさ」
と幸せな空気に浸るのも刹那。
敵の親玉レッド・シャート(名噛ませ犬)の登場です。奴は特殊な戦法を用いてタスキーを追い込みます。タスキーの能力を持ってしてもコピーが難しい様子…ではなく。妻との記憶を失うのを恐れていたのでした。
「もう君のことを忘れたくない」
「二度と」「絶対に」
今までの全技術を駆使し、最後にはレッドシャートの技をコピーしてレッドシャートを討ち果たしたタスキー。
しかし戦闘が終わったあとに、メルセデスを見るタスキーの目は、妻に向けるものではありませんでした。タスキーは彼女を一瞥するとフードをかぶり直し、その場から走り去るのでした。孤独に残された妻。メルセデスを1人残して。
『まとめ』
とりあえず言わせてください。
本作めっちゃ
おもしろいから!!!!
読んで!!!!!
正直、書ききれてない魅力がまだまだたくさんあるんですよー。96Pと短めなので、書こうとすると全て書ききってしまいかねないなぁ〜と上手く抜粋するのが難しくて、かなり苦戦してしまいました。
割とコメディ感の強い(個人的には)タスクマスターにかなりヘビィなオリジンが追加されまして…赤タイツと白髑髏の傭兵コンビは大きな十字架を背負うことになりましたね笑
今後この記憶を失う設定を引きずっていくのかは微妙な感じもしますが、タスキーのハードボイルドな物語展開に期待しています。
個人的にはドゥーム並みに好きな味のある、ヴィランなので映画化もできたらして欲しいな!と淡い期待を抱いております。
その為には。そうです。本誌を1冊。と言わず2冊、3冊とお買い求めください笑
では今日はこのあたりで。
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