槍が降ってもアメコミが読みたい。

アメコミの感想ブログです。

スパイダーマン/デッドプール:サイドピース

こんちゃー。ちゃんドロです!

 

またまたやってきましたね!お楽しみタイムが!デッドプール(×スパイディ)の新刊はホントいいペースで刊行されてますよね〜。

特にこの2人の人気は今、留まるところをしらないですね。

 

ということで!今回は!

スパイダーマンデッドプール:サイドピース』

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始まるよ!!

 

本誌はデッドプール×スパイダーマン:プロローグ、ブロマンスに続く2作目、3冊目の作品ですね。(プロローグはエピソードゼロとしているので0作目扱いです)

とはいったものの、実は今作はブロマンスの物語の続き…ではなく、2人の短編集になります。(最近短編集の記事が多いな…)

短編集のいいところでもありますがストーリーの前後を気にしなくていいので、デップーとスパイディの掛け合いを気軽に楽しみたいならばうってつけの一冊ですね。

 

『俺ちゃんはハリウッドの夢を見るのか』

 

暇を持て余していたデッドプールは、サーモン・スタントマンに映画デッドプールのスタントをやらないかと誘われる。そのお手伝いをスパイディにお願いして2人はスタジオに向かうが…果たして「全然怪しくない」お仕事の行く末や如何に?

 

実写映画が公開されてからというもの、ライアン・レイノルズいじりに余念がないなと思うデッドプール誌の今日この頃。全てで五話収録されている中でも一番ジョークが冴えていると思った話です笑

当然、デップーが向かう先にトラブルあり。

スパイディと一緒にハリウッドで大暴れの大立ち回り!いつもは喧嘩しちゃうスパイディも今回はノリノリでジョークとウェブを飛ばしまくっています。

すったもんだでスタジオはめちゃくちゃ。騒動のあとスパイディの助言をうけて監督は天啓を得た様子。「なるほど!これでデッドプールの映画が生まれるオチだな!?」創られた映画は…ここはもーーう大爆笑!!!DCコミックスに怒られるんじゃない?笑笑

デップーとスパイディの軽快なフットワークと最後のオチがみたい方はマストバイですb

 

 

『ミステリオの日』

 

これはレトロ回。1968年アメイジングスパイダーマンに掲載されるはずだったが、当時の社会背景を考慮してお蔵入りになった、デップーとスパイディの伝説的邂逅…。

 

デップーがヴィラン然として活動しているのはなんだか新鮮な感じさえしますね(根幹は変わらないのは50年前でも同じ)

この話のテーマは政治的な要素が多く、この2人には似合わないような気もするんですが、デッドプールの存在がスパイディ誌に対してある種のスパイスになっているように感じます。

と言うのも、終局、スパイディが悪者を捕まえてお終い…ではなくてデッドプールが逃しちゃうんです。

 

「本当に甘ちゃんだな。こういう金持ち連中は罪に問えないよ」

「金持ちは刑務所には行かない!お前は裁判でマスクを外して証言できるか?」

 

なんて台詞と供にデッドプールらしくも恐らく当時のアメリカが抱える政治的問題をデッドプールを介して皮肉っているのかなと。只の勧善懲悪で終わらせないで皮肉っぽいのはスパイディらしくデップーらしいですね。(ミステリオは噛ませ役で出演!)

 

プレステージ:ペン&テラー』

 

ラスベガスで高名なマジシャンでコメディアンのペン&テラー(wikiですぐでてくる!)

そのペンが脚本を担当して…本誌にも登場する。もちろん彼の(コミックの中の)思惑通りに話は進んで行く、デッドプールですら抗うことは不可能!!相方のテラーとデッドプールを一週間入れ替えちゃうお話です。

 

デッドプールの第四の壁を破壊する能力が存分に生かされてますね。メタ表現…というか、メタそのもの、むしろメタ以外では構成されていない…くらいの話。

入れ替わったテラーはスパイディとヒーロー活動を始めますが(スパイディは入れ替わりをしらない)なぜ気付かないスパイディ!(あ、ペンが脚本を書いてるからだ!)それにヴィランにでくわしてもテラーが全然ピンチにならない!(あぁ、ペンが脚本を書いてるからだ)しかも、不思議とデッドプールが大人しくしてる(そうか。ペンが脚本をかいry)

とは言っても流石に有名なコメディアンなので、話の流れは綺麗でオチもちゃんとしてる。

デッドプールスパイダーマンにおけるコメディ回の傑作のひとつになったかもしれませんね。その秘訣はもちろん、ペンが脚本を書いているからだ!!

 

『サターンが街にやって来る』

 

ヒーローもヴィランも一時休戦。それが誕生祭…聖なる夜…。ヒーロー達はデッドプール主催のパーティーを楽しんでいた。誘われなかったスパイディを除いて。そんな中、街ではサンタ面の大男が民間人を千切っては投げ、千切っては燃やし、千切っては…。パーティーを追い出されたデッドプールは(ホストなのに)スパイディと組んで騒動の解決に向かうのだった!

 

まず。この話。

収録されている話の中で一番好きです!!!

大虐殺を繰り広げるサターンの解決をバトルでしないんですよ。彼を満足させて大人しくさせよう!ってんでクリスマスにサターンの接待をするんです笑(神様なので満足させたら殺した人は元に戻してもらう約束。神!便利!)

私たちがするであろう、暴飲暴食と娯楽と悪ノリの限りをデプスパコンビとやり尽くすのです。面白くないわけがない!USJの次のライド系のアトラクションはこれにしてほしいくらい。

エナジープール(デッドプールプロデュースのエナジードリンク)でおかしくなって「Amaziiing!(スゴ〜〜い)」しか言わなくなったスパイディは超キュート。ファン垂涎のコマが約2ページ近くありますよ笑

ここ最近のデプスパで最もハイテンションでクレイジーなストーリーです。

コレを読まなきゃモグリだぜ!是非!

 

『大怪獣おナス』

 

チミチャンガ大食い大会という魅惑の嘘に騙され、謎のクソガキ集団…もとい魔女JKの集団に捕まったデッドプールはシクラー召喚のダシにされていた。デッドプールの血を糧に魔法陣から召喚された「運命の伴侶」はシクラーではなく、スパイダーマンだった!死んだ大魔女である校長の憑代にシクラーを用意するはずの彼女達だったが…その憑代はスパイディになってしまったようだ。

 

シチュエーション自体は大怪獣と闘う展開と、珍しいもののやる事といえばいつもとなんら変わりはありません笑。

ただ今回はデッドプールスパイダーマンの絆がより深まるのがみえる一幕で、そこが魅力だと思っています。デッドプールスパイダーマンを「運命の伴侶」だなんて思っているのはいつも通りで、まさに「ブロマンス」的なのですが、スパイディも表にはださなくともデップーの事を大事な友人だと思っているようなシーンが垣間見れます。デップーが大怪獣に食べられてしまうシーンで

 

「友人は言い過ぎか。疫病神に近いかもね。」

「でも、僕の疫病神だ!」

 

なんて叫ぶシーンはツンデレそのもの。2人は友人であり厄介な関係。でも、この微妙な距離の2人を見続けていきたいですね笑

 

『あとがき』

 

いつも思ってたんですが、『まとめ』では何もまとめていないんじゃないかと笑

これからは『あとがき』にしたいと思います。

 

いやー楽しいですねー、デプスパシリーズ。

キャラクターの関係性が日本にマッチしているというか。ヒットするのもわかります。

アメコミライト層の取り込みに関してもこの2人は一役買っているんじゃあないでしょうか。私は元々この2人は独立して好きだったので、単にそこで掛け合いが見れる事に嬉しかったのですが、違う視点から見て興奮する人も少なくないとかなんとか。二次創作で2人が組んず解れつ…なんてのはあくまで2人は友人なので…あんまり好きじゃないんですが。なんたって公式で「ブロマンス」ですからね…もう。諦めました笑

今回のオマケのトントン相撲で存分に組んず解れつさせちゃってくれればいいと思います!

この先、デップーやスパイディといった軽快な一面も持つキャラクター達がアメコミの間口を広げていってくれると思います。

更なる躍進に期待して、次回の「イッツィ・ビッツィ」を待ちたいと思います!

 

それではまた次回!

閲覧ありがとうございました!!

 

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