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アメコミの感想ブログです。

ハーレイ・クイン:ジョーカー・ラブズ・ハーレイ

こんにちは!ドロです。

 

冬もそろそろ終わりを迎え、春が訪れようとしていますね。お寒い毎日もサラバ!!しかし寒さに変わって今度は花粉が私達を苦しめるのです…花粉をガードできるスーパーパワーがあれば…!そんな春は出会いと別れの季節だとかなんとか。どうやら、DCコミックスのハーレイも、かつて道を判ったプリンちゃんと再会を果たすようですよ〜?

 

そう、今回ご紹介するのは…

ハーレイ・クイン:ジョーカー・ラブズ・ハーレイ』

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です!

 

ここ最近になってハーレイ誌にも多く目を通すようになってますが、ほんとどれも傑作揃い!

アップテンポで爽快感があって笑える!そんな作品が多いので、元気になれるんですよね。自分の中ではマーベルでいうところの「赤タイツ」と似たポジションにいる気がしております笑

アンチヒーローヴィラン、ダークヒーローを偏食しているので、段々と…その、彼らの悪人としての認知が普通とはズレてきている気がしている今日この頃です。

 

『魅惑のヴィランズボディ』

 

物語はハーレイの休暇から始まります。(そもそもヴィランにおける休暇ってなんだよって感じですが)唯一無二の大親友であるポイズン・アイビーとキャット島に羽を伸ばしにきた美女2人。サイ・ボーグマンの所有するリゾート地で存分にお楽しみタイムを満喫するのでした。

なんといってーも注目するのはセクシーな2人のボディラインでしょう!!いまいちアメコミにおける女性キャラクターって可愛く見えなかったり、魅力的じゃないことが多いことも少なくないかなーっと思っているんですが、例外はあれどハーレイはいつもキュートに描かれていますよね。勿論物語のつかみとして伏線はあちこちに張られていますが、それ以上にプールではしゃぐ2人。ヌーディストビーチでくつろぐ2人。などなど男性諸君の目の保養になるシーンが私的にはイチオシだと言いたい!!一週間の休暇を終えて、アイビーとは涙の別れ。しかしコニーアイランド達の仲間たちが「まってたぜ!寂しかったよ!」と迎えてくれるのでした。

『レッドツール』

 

私は今回が初見のキャラクターなんですが…レッドツール…どうやら工具をモチーフにしたヴィランのようなんですが。どーーうにも既視感がある!!!黒基調に赤のライン全身タイツに目は白。喋る吹き出しは黄色がかっていて工具の形になるというこだわりよう。(つまりはスレイドよろしく、こいつも本名はナントカ・ウィルソンなんじゃないかってこと!)そして一目でハートを射抜かれてしまいました。そんなレッドツールはどうやらハーレイにホの字のようで、今回も作戦に同行してみたり、先走ってみたり。一途で、チャーミングなキャラクターのようです。ハーレイとの掛け合いなんかも見ててニヤニヤしちゃうくらいですよ。ジョーカーより彼と幸せになってほしい!まぁ、ハーレイを追っかけている方が魅力的にみえる気はしますが。多分、勝手な予想なんですが彼、人気爆発しかねないポテンシャルを秘めていると思います。

しかし如何せん調べようにも情報が少ないんですよ。(ブラック・ホワイト&レッドは買います)経緯とか能力とか詳しい情報をおもちの方は是非私のツイッターまで。今年のコミコンはレッドツールで行きたいです。笑

 

『Jの復活?』

 

なんやかんや言いましても、本書の肝はココです。アーカムにいるはずのジョーカーの出現。最早、ハーレイにとってはプリンちゃんではなく、憎き敵に。そりゃもう皆んな大騒ぎです。

今までの、のんびりとした空気が一気に張り詰めるのを感じます。ジョーカーの身の周りにあるもの全てが命の危機を身体の危うさを感じさせる程の迫力です。「話がある」とピリピリするハーレイに次に会う時間を指定して、約束を取り付けます。彼は何を企んでいるのか、話はどう転がっていくのか。あのジョーカーです。一筋縄じゃいかないだろうと、胸の高鳴りが止みません。ここで、でましたレッドツール。ハーレイが心配すぎて待ち合わせ時間に先回りしてジョーカーをンボっコボッコに(殺す気で)

勿論ハーレイは激怒。レッドツールは30日の謹慎を食らいます。ジョーカーの話を聞くためにボロ雑巾と化した彼をコニーアイランドのアジトまで連れて行くのでした。

 

『やっぱりヴィラン

 

話を聞く…とは最早、建前同然で「改心した」なんてジョーカーの言葉には一切耳を貸す余地もなく、ジョーカーはひっどい目にあうことに…。ちょっと同情してしまうくらいに。でもここで思うんですよ。「同情?あのジョーカーに?なんで??」どんな危機的状況ですら、ジョークだとばかりに笑い飛ばす筋金入の大悪党で狂人のジョーカーに。疑問が確信に変わった時にページをめくるとハーレイはこう言い放つのです。

 

「あんた、一体全体どこの何者よ!?」

 

そう。節々に感じる言動の違和感。

情けなく見える表情。これが答えでした。

ハーレイが導き出さなければ答えにはなりませんでしたが、それでも流石の計算された作画で上手な見せ方だなぁ!と感心しました。

ジョーカーというハーレイの琴線に触れたこの偽物のせいで、ハーレイの顔つきはガラッと変わります。(スーサイドのときですらこんな顔してないと思う)拷問も酷いもんでしたが、終盤この一件に始末をつける時の冷酷さ、その冷たい眼差し、淡々と部下に命令を言い放つシーン。全てが彼女をヴィランだと再認識させると同時に、全身に鳥肌が立ちました。

映画「スーサイド・スクワッド」の影響もあり、ポップでキュートな一面が強く認知されていますが、彼女はやっぱりヴィランです。この温度差こそが凄まじい魅力なのだと確信しました。と最後のシーンと同時に私はすっかり今までより更にハーレイのファンになっていたのでした。そう。まるでレッドツールの様に…。

 

『あとがき』

 

いろんな意味で凄まじい破壊力をもつ作品でした。ハーレイの魅力を更に掘り下げていきたい方には是非ともおススメしたい一冊です。正直、ハーレイ全作品に目を通しているわけではないので、コニーアイランドの仲間達など、繋がりが不透明なまま読み続けているのですが…("そういうもの"なんだとあまり気にしてませんでした。)

今回登場したレッドツールは私にとってかなりドツボのデザインとキャラクター造形でして。

特に好きなキャラクターがスポーン、デッドプール、デスストローク。と言えばわかると思うんですが…本当にいい。どの話数にも登場していますし、DCとしても推しメンなんじゃないかな…!

DCに博識な方には是非彼についてご教授頂きたいです!!

あとですね、レビュー中では言及しませんでしたが、最後に口直しの如く収録されてあるハーレイのクリスマスの短編こちらもおもしろいので(レッドツールもでてるし)一見の価値ありありですよ。いつものポップならハーレイが見たいなら特に。

数あるハーレイ誌の中でも本誌は私的には1番充実した時間を過ごせたと言っても過言ではありません。

機会があれば是非お手に取って見てくださいね

 

では今回はこの辺りで!

閲覧ありがとうございました!

 

 

毎度毎度うるせ〜なって思うかもしれませんが結構ツイッターってモチベーションに繋がるんです笑笑

 

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