槍が降ってもアメコミが読みたい。

アメコミの感想ブログです。

SPIDER-MEN

こんにちは!ドロです!

そろそろ夏っぽくなってきましたね〜。

私は夏が大好きなので、今からワクワクしてます!暑いのは嫌なんですけどね。

今年の夏は北海道ツーリングに出掛ける予定です。遥か遠くの地…期待と不安が沢山です。

 

そして我らがスパイダーマンこと、ピーター・パーカーもニューヨークから遥か遠くへと向かったようです。(事故ですが)なんとそこは別次元のニューヨーク!?そこで出会ったのはもう1人のスパイダーマン。彼の名はマイルズ・モラレス。2人の邂逅が生む結末は。

そう今回ご紹介するのは…

 

『SPIDER-MEN』

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誤字じゃないですよ?複数形です。

タイトルの通り、ピーターとマイルズ2人のスパイダーマンが登場します。

 

ニューヨークの夜。ビルの光と犯罪は絶える事を知らない。いつもの様に街を警邏していたピーター。ビルから怪しげな光が輝くのを見つけ、こっそり忍び込むと…そこにいたのは宿敵ミステリオだった。またこの金魚鉢頭が何かよからぬ企みを実行に移す前に捉えなければ。

無論、戦闘へと事態は悪化する。ミステリオが放った弾丸を  "スパイダーセンス"   ピーターは華麗に躱すも、光の装置に銃弾が当たった。

眩い薄紫色の閃光が激しく渦を巻く。

渦に飲み込まれ、次元が歪む。

気がつくとそこは…"昼"のニューヨーク?

これは奴の幻覚か。はたまた現実か。

確かめるには行動しかない。

ピーターは戸惑いながらも、空に向かってウェブを放った。

 

『マイルズ・モラレス』

 

2000年に既存のキャラクターの設定やら、生い立ちやらを再設計して、時代にそぐわせる形で再出発させた。それがアルティメットユニバースの始まりです。正史世界をアース616とする中の、数あまた存在するマーベルユニバースの1つですね。そこでピーターの死後(ここについては事項にて)スパイダーマンとして意思を継いだ少年こそがマイルズ・モラレスなのです。叔父はマイナーヴィランプロウラー(私的にはあと2年もすれば知名度は爆上がりすること間違いないと踏んでいます)彼がオズボーン社に侵入した時についてきたのが遺伝子操作をされた蜘蛛。叔父の家を訪ねた時に蜘蛛に噛まれて、後天的にスパイダーマンとしての能力を得ます。ピーターとの能力の違いがございまして、体を透明化する能力・触れた相手を麻痺させる能力をオリジナルで持っています。

ピーターの死を目の当たりにしたことで、決意が固まりスパイダーマンとなった。(今の黒いスーツはフューリーから貰ったもの)

 

まぁ。ざっとこんなところですか。

先に邦訳された、スパイダーバースなどを読了している方などからすると、今回の2人の邂逅が初めてな感じに違和感を覚えるでしょうが、こちらが順序的には先になるわけですね。

ただアース1610のスパイダーマンとは言っても、シークレットウォーズの影響によりアース1610は消滅し、マイルズは正史616の2人目のスパイダーマンとして現在は活動しています。

 

アース1610はMCUや他映画作品にも影響を与えていて、本編やイースターエッグでも要素が散見しています。今回の記事を読んでから、映画を見直すと新たな発見があるかもしれませんよ!それに加えて、インソムニアックから発売されるPS4スパイダーマン、19年末に公開予定のアニメーション映画スパイダーマン:スパイダーバース」これらの作品の発表を控える今、マイルズについて予習することは、もはや必須とも言えるでしょう。本誌を皮切りにアース1610ことアルティメットバースにも踏み込んで、スパイダーマン作品を全力で楽しんじゃいましょう!

 

『ピーターの死』

 

2011年。ピーターは死んだ。

「デス・オブ・スパイダーマンこのクロスオーバーはアルティメットユニバースのピーターの死を描いたものです。愛する人達を守るためグリーンゴブリンと相打ちになり死亡。それが死の瞬間です。

私はこのクロスオーバーは読んではいないのですが、もちろん知ってはいます。7年前。学生の頃ですね。まだマーベルに複数の世界線がある事を知らない頃。電車の中で「ピーター・パーカー死亡」の記事。もう、それはとてつもない衝撃でした。日本にもタイムリーに情報が伝わってくるほどの事です。それだけスパイダーマンの影響力があった証拠ですね。

今やもうアメコミ界における、キャラクターの生死はあまり気にならなくなってしまいましたね(すぐ生き返るから)

 

『この世界に迷い込んで』

 

ただ、このマイルズの世界。アース1610においては確実にピーターは故人なのです。この世界に生きる人々にとって、今回のピーターが迷い込んだことは世界の理を崩しかねない状態なのです。

しかしそれはピーターにとっても同じ。メイおばさん、グウェン・ステイシー。この世界で彼女達に出会える事が、ピーターにとって何を意味するかわかると思います。例えそれが禁忌だとしても。心の傷が痛みを増すとわかっていても。

メイとグウェンが家からでてくるところにやってきたピーター。2人はもちろん愛する人を馬鹿にする男が庭に立っていると思い、罵声を飛ばします。しかし、マスクをたくし上げたその下に見える顔は他ならぬピーター本人だった…。

 

このシーン…ほんとに泣ける…。たかだか数ページですが、スパイダーマンを知っている人ならばなんとも言えない切ない感情が込み上げてきたのではないでしょうか。お互い、正確には違う人間ですが、心から会いたいと願う大切な人。運命の悪戯か(ミステリオの悪戯か…)、こんなにも暖かくも残酷な再会に言葉が詰まりました。

 

「大いなる力には大いなる責任が伴う」

 

この言葉をピーターとメイが重ねる瞬間に完全に涙腺が崩壊しました。ピーターはピーター。メイはメイ。紛れもなく本人なんだと2人は抱き合い、涙するのです。

しかし、楽しい時間が過ぎてしまうのがあっという間なのは誰にとっても同じです。

ピーターはもとの世界に戻る必要が。ミステリオをふん縛らなければなりません。

 

「ここに来て良かった」

 

グウェン、メイに別れのハグを交わすと、フューリーの迎えのもと、ピーターはマイルズと供にその場を後にしました。

 

ピーターが去ったあと、メイ達はどこか吹っ切れたようで。風になびく髪と、その目がピーター亡きこの世界でも彼女達は逞しく生きていくであろう事を読者に確信させるのでした。

 

『君がスパイダーマンだ』

 

ピーターはアヴェンジャーズの力を借りて、もとの世界線アース616へ戻る手筈は整っていました。ただミステリオの邪魔さえ入らなければ。とはいえミステリオも多勢に無勢。得意の幻覚もむなしく、ピーターとマイルズのコンビネーションによりあっけなくお縄につくのでした。

いよいよ、本当に最後の別れ。

ピーターはマイルズにこの世界のスパイダーマンの意思を継いでくれた事について礼を言います。

マイルズに対しての言葉は転送が完了するまで止む事なく続きます。それはスパイダーマンとして認めるということ。本来ならマイルズにとって、既に故人のピーターには言ってもらうのは不可能だった事。これは誰のどんな言葉より嬉しいに違いありません。

 

マイルズ少年とこのピーターの関係はMCUのピーターとアイアンマンのようで微笑ましいですね。だれしも認めてもらう事は必要ですね。

憧れの人物なら殊更です。

ほんの短な間でも関係性を築き上げた2人。多くを語らずともヒーローとして、いや、スパイダーマンとして通ずるものがあったのでしょうか。これがマイルズとピーターの初めての邂逅になるわけです。これから先、度々おこる2人の化学反応は本誌なしでは語れないですね!

 

『まとめ』

 

勝手なポリシーとして基本的に題名は必ず邦題で、カタカナ表記するようにしてるんです。日本の方に紹介するわけですからね。

でも今回はなんかちょっと間が抜けちゃうので笑

もうポリシーとは言えないかもですね笑

 

戦闘シーンとかヒーロー然としたカットはあまり多くない本誌。いや!でも!しかし、616ピーターとマイルズの初顔合わせとあってはマストな邦訳本の1つで間違いないでしょう。

コミック以外でもアース1610の世界観は重要な要素の1つになっていますし、特にスパイダーマンという作品においてはアルティメット系列の手始めとしてはうってつけなのではないでしょうか。私もまだまだ疎い方ですので、これから楽しめていけたらな、と自分に期待しています笑笑

 

また話は少し変わるんですが、このSPIDER-MENのヴァリアントがもーーーめちゃくちゃいいんですよ!!!粒ぞろい!スパイダーマンのヴァリアントはお洒落な事が多いですけど、私は本誌のかなり好きですね。画像がお見せできないのが残念で仕方ない…買ってくださいィ…笑

 

じゃあ、今日はこのあたりに。

閲覧ありがとうございました!

 

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P.S

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