槍が降ってもアメコミが読みたい。

アメコミの感想ブログです。

ハーレイ・クイン:リトル・ブラックブック

こんにちは!ドロです。

いやぁまだまだ寒い日が続きますよね〜〜猛威を奮うインフルエンザ…嫌ですね。

そんな中私は見事インフルエンザA型を発症し、数日前はうなされていました笑(今も外には出れません。)

 

そんな風にならないようにするには、手洗い、うがい、睡眠…とハーレイ・クインが必須でしょう!!

彼女に笑いと混沌とエネルギーを分けて貰えば万事休すっスヨ。

 

さて、今回ご紹介するのは

ハーレイ・クイン

:リトル・ブラックブラック』

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ハーレイ×DCヒーロー(?)のチームアップ短編集ってところですね。

間違いなく!ハーレイがもっと好きになる一冊!!

 

『ハーリーン・フランシス・クインゼル』

 

 映画「スーサイドスクワッド」ですっかり大人気のハーレイ。特にヤングなレディ達に!マーゴッド・ロビーのセクシーさで、世の男性はもちろんのこと若い女の子まで魅了しちゃったわけですね。勿論原作のハーレイも存分に魅力的です。オリジンなんかも知ってる人も多いと思うけども、ザックリと話しますね。

 

ご存知バットマンシリーズのヴィランで初出は1992年のアニメ。その後コミックデビュー。元々はアーカムアサイラム精神科医だったがジョーカーに惚れてしまい、狂気に陥る。

New52のオリジンではスーサイドスクワッドよろしく、ジョーカーに廃液の中に突き落とされ肌は真っ白に。

元新体操選手という設定もあるためか、身体能力は高く、叩き上げの喧嘩殺法と、奇想天外な発想が彼女の1番の武器。(あとお色気)

前年ではポイズンアイビーとの恋仲が公式で発表されたようだ(ま、定着するか、しないかは置いといて。)

 

人気キャラびいき。ってことは差し引いたとしても、(笑)ハーレイってやけに強いですよね。新体操やってたから…ってレベルじゃないぜ。ってことで色々調べてはみたんですが、どうもリランチ前(用語は最後に解説します)にアイビーの薬品で身体強化された(超人並に)という経緯が確認とれました。どうりで。

(この件は同じ公認ブロガーとして活動していらっしゃいます、SATDAN氏のご協力あってのものです!ありがとう!!)

 

『魅惑のクロスオーバー』

 

なんといっても本誌の魅力はハーレイと数々のキャラクターとのクロスオーバーでしょう。

狂気のハーレイと交わることで奇跡のケミストリーを起こします。

×ワンダーウーマン

×グリーンランタン

×ザターナ(ザタンナ)

×ハーレイ(DCボムシェルズ)

×スーパーマン

×ロボ

すごい面々ですよねー!

 

普段、あまりDC誌を読まないのでザタンナとロボはコミックで読むの初めてでした。

すっかりロボの大ファンです…。

例えばこのように、更にハーレイの魅力に気づくだけでなく、違うキャラクターに出会うチャンスも転がっていますよ。

 

 

『抱腹絶倒!?』

 

ちょっと大げさかもしれませんが、ほんっと面白いんです。アメコミのギャグって我々日本人にはピンとこない時も多いように思うんです。

しかし本誌は声を出して笑ってしまうシーンがいくつもありました!

原作の素晴らしさはもちろんのこと、ハーレイの底抜けの明るさと狂気がなせる業だと思いました。

あと、何より偉大なのが翻訳の方。

本誌の翻訳は「吉川 悠」氏がご担当されてます。

国境を超えた場合、笑いとかって単に言葉の問題じゃないと思うんです。センスとかフィーリングとか環境とか、それぞれを原作とは離れ過ぎないように組み立て直す…これって相当すごいことだと。

ただロボの台詞の1つ。ハーレイとのラブシーンの後…ロボが酒の匂いに気付くシーンなのですが…「クンクン」「この臭いは」「マンシュ・キツイス!!」

これは…翻訳前が気になってシカタ・ナイス

 

『おススメ・クロスオーバー』

 

おススメしたいクロスオーバーはと言われると本当、全話面白いので中々難しいのですが…
あげるならDCボムシェルズとロボでしょうか。
前者は、時を超えてボムシェルズと強力してナチスを打破する…てな具合なのですが、何が面白いってハーレイとアドルフ・ヒトラー本人とのやり取りです。あのヒトラーですらハーレイの前ではタジタジのボコボコでした。まぁハーレイ本人は至って真剣でマトモな事言ってると思います。(どうやらハーレイの肉親にはユダヤ人の方がいた様子)

しかし、このワンシーン、ハーレイだからこそ実行できましたし、コミカルに映りますが、ヒトラーなんて常にそのような危険性(復讐とか)は生活上に孕んでいたんじゃないかと、少し考えさせられもしましたね。

 

後者は考えなしの大暴れ。どったんばったん大騒ぎ。宇宙一の賞金稼ぎロボと一緒に見知らぬ惑星に不時着してしまったハーレイだったが…。

なんか「マーダーライドショー2:デビルズリジェクト」とか俺たちに明日はないとかクライム系のロードムービーを観ている様でした。笑 2人の会話もテンポよく、笑わせてくれます。

大丈夫です。最後に蜂の巣にされたりはしませんので。(危うく惑星ごと吹っ飛びかけはしましたが)もっともこの2人に銃火器なんてまともに通用するのかって話ですが。

ロボの活躍だけでも充分に楽しめますが、そこにハーレイというエッセンスが加わる事でポップさとか、安心感が生まれてきますよね。必要以上に話がハードにならないというか、なり得ないというか 笑。

短編としてかなりオススメできます。

 

『まとめ』

 

前述した通り、あまりDCの原作詳しくないんですね。それこそ、映画はほとんど観てますし、バットマンのゲームシリーズなんかは大体触ってはいますが…

だからDCのレビューをやる時って準備とか手間がかかって実際少し腰が重いんですよ 笑。

しかしこの「リトル・ブラックブック」そんなのどうでも良いくらい面白かったんです!!

とにかく1人にでも良いから勧めたいと!

 

ハーレイ好きなら買ったほうがいいですし、買うの悩んでるなら買ったほうがいい。そして少しでも興味があるなら買ったほうがいい 笑笑

事前知識なんてほとんど要らないですし、絵も可愛いので(特にザタンナすごいgood)、良かったら是非とも!!

 

ではでは今回はこのへんで。

閲覧ありがとうございました!

皆さま、まだまだ寒いので、風邪などにはどうぞ気をつけてお過ごしください!

 

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ファン・ホーム ある家族の悲喜劇

こんにちは。ドロです。

今回ご紹介するのは

『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』

です。

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⚫︎アイズナー賞優秀賞ノンフィクション賞受賞

⚫︎全米批評家協会賞 最終候補作品

⚫︎文化庁メディア芸術祭漫画部門最優秀賞受賞

 

数々のメディアがその年のベストブックと賞賛!…と大絶賛の帯付きの本作。

 

今回のレビューにはヒーローもヴィランも登場しません。括りもアメコミというよりはアメノベ?笑

確実にコミックではあるんですが、「読了した」と言う感触が強く、ノベルに近い存在ですね。

故に、普段から私のレビューをご覧になってくださる方には少々退屈に感じてしまうかもしれません。

それでも私には非常に興味深い作品でしたし、新たな見地が拓けた…気がします。

逆を言えば、ヒーロー?ヴィランなんて方には単純に私の文章を読んで頂ける機会でもありますね。

原作を読んでいただきたいのは勿論ですが、本作品が原作となり本年2月にはミュージカル化が決定しております。今回のレビューはその足掛かりにでもして頂ければ嬉しく思います。

 

『私が本誌を読めたワケ』

 

私は普段から文学に親しいわけではないですし、あまり積極的であるとも言い難いのですが、本作はみるみるうちに世界の中に入って行くことができました。気付けば60.70年代の洋楽をかけて、気分は当時の田舎のアメリカでした。

というのも、単純にカントリーといいますか、この時代のアメリカの田舎に原風景を見るんですね。大きな入道雲とけたたましい蝉の声、かんかん照りの太陽と青い空。昼下がりの牧草地帯に佇む大きな風車。少し離れて見える古めかしい木造の一軒家の納屋。少し乾いた風が吹いて、マスタングが4700ccのエンジンをドロドロと響かせる…。こんな感じが好きなんですよ。どことなく郷愁に駆られるというか。そんな「なんか心地よい世界観だな…」なんて軽い気持ちでページをめくるうちに、作者のアリソン・ベクダル氏の描く世界にグイグイと引き込まれていくのでした。

 

『アリソン・ベクダル』

 

この本は彼女と彼女の家族、特に父親との自伝という位置付けになるでしょうか。

どの家庭にもある程度ドラマはあると思いますが、私も然り、大抵の人が「俺と俺の家族の話をみたって誰が喜ぶんだ?」と我に帰ることでしょう。しかし、彼女の育った環境にはそんなことより「伝えたい想い」があったのでしょうね。私と違って文学と密接な関係にあった彼女は作中にも(伝記なので)沢山の文学作品を登場させます。その作品におけるメタファーであるとか、そもそも直接的に比喩をもちいて自らの人生を描いていますが、正直いって、ピンとこない!笑。いや、これは単純に勉強不足なんですが。

しかし、私と同じ状況になる人も少なくないはず。登場作品を今から読み漁る気は無いですから笑。ここらの心情表現はミュージカル版に期待したいですね。

 

『父と娘の物語』

 

何千回と使われたかわからないですが、この物語と核を成すのは、このサブタイトルで間違いないだろうと思います。

厳格で神経質、家具と文学。芸術に生きた父の話から物語はスタートします。

完璧な関係性ではないですが、愛の無い家族ではありません。

 

ぎこちなくて難しくて、理解できているんだかどうなのか、距離もよく掴めない。恐る恐る近づいてみては離れて。好きなんだか、嫌いなんだか。でも喋ってみたら嬉しくて。

 

 

さも、とてつもなく複雑な関係のように関係を描いていましたが、確かに特徴的な父親ではあるんですが、誰しもこういう時期はあるのでは無いでしょうか。

 

私も覚えがあります。小さい頃からゲームやイラストを描くのが大好きで、かたや父はあまりそういったことに興味がなくて、仕事に打ち込んでいて。2人でいると何を話せばいいのか困るような時期もありました。幼い頃は畏怖の対象でもありましたからね。

しかし、成長につれて父の分野にも興味がでてきたりして、教えてもらったり盛り上がったり。今は自分が昔に感じていた様な歪な距離感は無いかな、と笑。

 

主人公アリソンも成長につれて文学に目覚めて父親とその分野の話で盛り上がるシーンがあるのですが、どこか自分が重なる様で他人事な気はしませんでしたね。

 

ただ。それだけなら普通の親子劇ですよね。

私にも重なるくらいですから。

他とは決定的に違うこと。

それが発覚するのは、父親の死後でした。

アリソンの父、ブルースはトラックに飛び込み自死したのでした。

 

セクシャルマイノリティ

 

「父と娘の物語」が核を成す中のもっと奥。

そこに、この文字がありました。

結果を先に言ってしまうならば、娘アリソンはレズビアンで、父親ブルースはゲイだったのです。アリソンが自分がレズビアンだと自覚した後に父親が他界し、「実はお父さん…他の男の人と…」と母親から父親が男性と性的関係にあった事を聞かされるのです。

父親が同性愛者であったことと、早すぎる死を迎えた事がなければこの作品は生まれなかっただろうと思います。

物語の核の核を成す部分。

アリソンが自らと父親のセクシャル・マイノリティについて考える部分にあるのです。

読み終わって、この副題をつけて、今この文章を書いている時点で「いや、これの何が問題なんだ?特殊でこそあれ、普通の家族じゃあないか。」と考えたが刹那、死を選んだ父親の心境へと視点が向くのでした。

 

一般の家庭を築き、自身のセクシャルマイノリティを隠し生きてきた男の死は「幸福な死」であったのかと。アリソンは自らの環境、状態を以ってして考えるに至るのです。読者である我々も同じです。

答えはそれぞれかもしれません。

今はもう…父親であるブルースにしかわからない事です。

ただアリソンの答えは出ています。

その答えは是非、あなたの目で確かめるべきです。

 

『まとめ』

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。毛色がいつもとは違いますが如何でしたでしょうか。

 

「ファン・ホーム」のミュージカル。正直、原作を読んだ段階では全く想像がつかないのです笑。どこをどうやってミュージカルに仕上げているのか。とても気になるので是非観に行かせていただきます!

 

さて、この手の話題は非常に難しいと思っています。

私の中のセクシャル・マイノリティに対する答えは非常に簡潔ですが、それが正解ではないですからね。

最近、縁があってよく新宿の2丁目に呑みに行かせていただくのですが、そこで会う方々も色々な人がいます。ただ皆さん普通の人ですよ。なにも我々と違うことはないです。ただ性の不一致があるだけで。彼ら、彼女らが生きづらい世の中がわかりません。それだけで嫌う人もわかりません。いまは昔よりは良くなったみたいですけどね。

5.60年前から、セクシャル・マイノリティが認められていた世の中であれば、「ファン・ホーム」の内容も違ったのかな、などと思ってしまうのです。

 

ではでは、今日はこのへんで。

いつも閲覧ありがとうございます。

また次回!!おたのしみに!

 

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インフィニティ・ガントレット

明けましておめでとうございます!

ドロです。

 

昨年は公認ブロガーに選出して頂いたこともあり、色々な方と出会いのきっかけがありました。ツイッターを始めとして、皆さま本当にいつも有難うございます。

本年も精一杯。たとえ『槍が降っても』アメコミの記事を書かせていただきますので、何卒宜しくお願い致します。

 

さて今回ご紹介するのは

「インフィニティ・ガントレット

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本年2018年に控えるMCUの最新作アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」の原作ともなる作品です。

 

これは予習しないわけにはいかないでしょう?

91年に出版されたミニシリーズの翻訳版なので例によって、皆様が知っている設定とは若干異なることも多いのですが…。

そういうややこしいところも噛み砕いて突き進むのが〜我がブログ!!笑

臆せずページをめくっていきましょう!!

 

遥か銀河の彼方…。

彼のタイタン人は全てを超越した宇宙神の地位を得ようとしていた。

しかし、決して絵空事ではないのだ。

その左手に輝くは、六つのインフィニティ・ジェム。それらを携えた全知全能のインフィニティ・ガントレットだ。

全宇宙の生命の危機である。

地球のヒーロー達はその野望を阻止するべく決死の闘いに身を投じることになるのだった。

 

『狂人サノスと死の女神デス』

 

今回の物語の中心となるのがこの2人。サノスとはタイタン人という種族の生き残り。基本スペックでとても強い。

 

デスはmarvel世界の死を具現化、実体化した存在。実体のない抽象的な存在というより概念と呼ぶに近い。

 

「うーん…全宇宙の生者が死者より多いわ。これは不均衡ね。そうだサノスを甦らして全宇宙の生命の半分を抹殺させましょう。恐るべきパワーも与えて。」

 

事が始まるのはこの身勝手な発想から。

デスにホの字のサノスも(どこがいいのか笑)ノリノリで実行に移し始めるのです。サノスもデスをそそのかし、力を手に入れます。

方々の持ち主からインフィニティ・ジェムを奪い、遂には六つのジェムを手中にインフィニティ・ガントレットを完成させてしまうのです。

 

『インフィニティ・ガントレットとは』

 

六つのインフィニティ・ジェム

「魂」「精神」「時間」

「現実」「宇宙」「パワー」

を揃えた全知全能のガントレット

とか言われてもピンと来ないですよね。

簡単に言うと、思った事が何でもできるグローブです。何でもです。本当にやりたい放題。

想像を遥かに超えてきます。なんの制約を受けることもなく恐るべき力を振るいます。指をパチンと鳴らせば、自分以外の物質全てを消し去ることも出来るでしょうし、それを瞬時に戻すことすら容易いでしょう。

それを狂人サノスが手に入れたのです。

デスの気を引く為に彼は指を鳴らしました。

すると全宇宙の生命の半分は文字通り消滅したのです。地球のヒーロー達ですら、なす術なく。

 

『サノスに対抗する力』

 

まず1番初めに異変に気付いたのはファンタスティック4でもお馴染みのシルバーサーファー。彼が助けを求めに向かったのはDr.ストレンジでした。彼等を筆頭にヒーロー達は集結し、サノスをこれ以上好きにはさせるまいと奮闘する事になるのです。インフィニティガントレットにおいての見どころのひとつで、かなりの数のヒーローが集まってきます。MCUでお馴染みのヒーロー達はもちろん、それ以外のヒーローも多く出演します。ウルヴァリンサイクロップスなどX-MEN(ファクター)からの出演もあり、アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」の撮影を前にディズニーの21世紀FOXの買収があれば、また違う原作寄りの展開もあったのかなと妄想が膨らみますねー。そのかわり原作では一部登場しなかったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が映画には出てきますからね。これも楽しみなところです!!

 

『宇宙の神々』

 

本誌ではギャラクタスを筆頭に様々なコズミックビーイング達が出演します。サノスはそれだけの脅威であるってことですね。

「アストニッシング・ソー」の記事でも書きましたが、大前提として私はコイツらが嫌いです。否、大嫌いです。もちろんデスも例に漏れず。

設定として均衡を保ったり、善悪を超越した存在のハズですが、なんか自分勝手ですし、割と均衡を崩してきやがります。エゴにも近い自我を持ってして抗うことの出来ない圧倒的な力を見せつけてきます。なんか小学生が考えた、『ぼくがつくったさいきょうのせんし』みたいなチープさを感じてしまうのです。(正直、Dr.ストレンジなんかもかなりギリギリのラインだと思ってます笑 いやアウトか。)

 

そんな奴らですら、いとも簡単に蹂躙できてしまうのが今回のインフィニティガントレットなんですよ…。コズミックビーイングですら見開き1ページでまとめて始末してみせます。(ザマァねェぜ!!)

ヒーロー達の努力。意志。結束。友情。なんてまるで意味を成しません。

 

んなもん!どうせいっちゅうんじゃ!!

 

この圧倒的な力にどう対抗するのか、ここが本誌のストーリー部分のキモだと思います。なんたって勝率は限りなくゼロ。いや、全くのゼロ。絶対に何があってもゼロなんですから。

打開策を巡らせながら、ページをめくるのがワクワクさせてくれますね。

同時に原作ではこうだけど、映画版でのアプローチは…?なんて考えると原作が活きた楽しみ方ができそうですよね!

 

『決死の大作戦』

 

アダムウォーロックをリーダーに、ついに地球のヒーロー達はサノスとの対決に赴きます。

勝ち目はゼロ。アダムのプランに僅かな望みを託し、一斉攻撃をしかけるのでした。

しかし無情にも次々と葬られていくヒーロー達。(酷い殺され方します)

生き残る者も僅かとなった時。プランの真実が明かされる。インフィニティガントレットを、サノスを制すことは果たして出来るのだろうか…。

 本当にバタバタと倒れていきます。お馴染みのヒーロー達が。アダムやシルバーサーファー、ストレンジなんかは地球のヒーローの中でも群を抜いて強いですが、それでもインフィニティガントレットの前では塵も同然。となればやることはひとつ。インフィニティガントレットを奪うのだ!結局のところバチバチのバトルをするってよりかは、策を巡らせた椅子取りゲームの様相なんです。とはいえ各ヒーローをフィーチャーしてサノスに挑ませていくシーンはかなり見応えがあります。本誌ではここに、勝てない戦だろうと果敢に挑んでいくヒーローの精神、意志などを感じることができました。しかし、この展開をスクリーンに持ってきては、退屈に感じる人も多くなってしまうと思います。それ故にどうやって落とし込んで来るのか、原作を読んで、違いを楽しめるのはこの部分が大きいだろうなと思います。

 

『まとめ』

 

いやーアベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」楽しみですね!!ついつい映画の宣伝みたいになってしまいました。本誌を読んでから映画を見れば映画はさらに面白く、そして映画を見てから本誌を読めばまた更に面白い!二度美味しいですね!実はこのコミック、コズミックビーイング大嫌い症候群の私からするとちょっとヤダなぁなんて思ってたんですよ。正直なところ。初出も古いですし、粗も目立つのかなぁなんて。でも読み始めたらそりゃもー面白くて!結構なページ数なんですが、サクサクと読めました。映画のMCU追ってる方なら、原作知識がなくても全然平気!!むしろ当時の設定と今の差が楽しいくらいですよ。きっと。あー…そうそう。ガーディアンズのネビュラ。映画版ではどうなっちゃうんでしょう。原作を読んだ後だと私はここが一番気になって、夜も眠れません。

 

ではではみなさん。今宵も閲覧ありがとうございます。

夜更かしすんなよ!おやすみなさーい!

 

 

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イヤー・オブ・マーベルズ

いかがお過ごしですか。ドロです!

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突然ですが、この時期はお歳暮でリンゴなんかがよく余っちゃいますよねー。ま、クリスマスですし?まとめてサッと消化しちゃいましょう!

 

まずは、皮を剥いて、一口大にリンゴをカットしてください。そしたら鍋に好みのウイスキー、少しの水、カットしたリンゴをドボドボッと鍋にいれて火をかけましょう。

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ちょっと熱が通ってきたら〜砂糖適量、バター適量、ハチミツ適量、シナモン適量を鍋にぶち込みましょう!そうしたら弱火でコトコト、汁が飛ぶ直前、リンゴが透き通るまで煮込んでいきましょう。

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さぁ、20分近くボーっと待つのもなんですから

その時間を利用して「ホリデー×マーベル」この時期に正にうってつけな一作を読むことにしましょう!

作品名は

『イヤー・オブ・マーベルズ』

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季節のイベントをスーパーヒーロ達と供に過ごすことができるオムニバス形式の奇跡の一冊です。

 

『特盛ヒーローズ』

 

分厚めの200ページ以上、12話の構成で読み応えは抜群!!ヒーローは話数以上に出演するのできっと貴方の好きなヒーローも出てくるはずです。もちろんいつも通りのハードボイルドでヘビーな展開の物語も収録されていますが、心温まるような優しくユニークな話も多くあります。

1話完結なので、ヒーローをしらなくても単純に物語を楽しむことができる点も優秀ですね。

アメコミビギナーが手をとるには、おあつらえむきの一冊!かなりオススメです!

 

では特に気に入ったストーリーをいくつか紹介していく事にしましょう〜。

 

『バレンタインデー×スパイダーマン

 

 バレンタインデーのデートを前に浮かれる、ピーター・パーカーことスパイダーマン。彼の悪運はバレンタインデーも例外ではなく、否応なしにヴァルチャーとの対決に挑むことになるのであった。

 

ホームカミングを見ていれば主演はわかりますね。しかし、全編コメディです。いつも通りの対決すら微笑ましく感じるほど 笑

ヴァルチャーを撃退した後、衝撃のシーンが貴方を待ち受けています!デッドプール×スパイダーマンなんて古い!!時代はヴァルチャー×スパイダーマンだ!!!なんて 笑笑

 

え?シシー・アイアンウッド?誰だいそりゃ。

 

イースター×ジーングレイ』

 

ジーン・グレイときたらX-MEN…その思考は殆ど捨て置きましょう。

 

これは、とあるマーベルの世界の一つ。うだつの上がらないデザイナージーン・グレイ(男)は今日も冴えない毎日を送っていた。と、突然静寂を破る轟音!いつも通りのスーパーヒーロとヴィランの激突だったが…自分のバイクを破壊されたジーンの堪忍袋はいよいよ限界を迎えた…。

 

他作品や映画のパロディが秀逸。絵も可愛らしく、日本人向けですね。多少の知識があればより楽しめることはもちろん、そうでなくても非常に楽しいコメディ。ほんとに読みやすいし取っつきやすいです!これは個人的にかなりオススメです。オチもGood!!

 

『感謝祭×パニッシャー

 

前2作とは打って変わって、ハードボイルドにいきましょう。

 

ひと仕事終えたパニッシャー。しかし、傷付き、意識も朦朧としながら裏路地に身を隠す。遂に迎える体力の限界。巨体をズシリと横たえるのであった。しばらくして…眼が覚めるとそこは民家。迫り来る悪党から恩人を守る為にパニッシャーは腰を上げた。感謝祭は奴らの血で赤く染まる事になる。

 

感謝祭ともう一つ。我々日本人には馴染みが無いですが、復員軍人の日(第一次世界大戦の公式な終了日かつ存命中の退役軍人を讃える日)も題材になっています。

パニッシャーを匿う民間人の母と息子は戦争で父親をなくしており、それを踏まえた上でのパニッシャーとの掛け合いが非常に良いエッセンスになっています。パニッシャーとしてはゴア表現は少なめに(しっかり皆殺しにはする)家族をサブテーマにすることでパニッシャーのオリジン、宿命を意識させるような、ハードボイルドかつ、少しセンチメンタルなストーリー展開です。

 

『クリスマス×ゴーストライダー

 

ささ、正に12月の今日。読むべき一作ですよ。

 

明日はいよいよクリスマス。弟ゲイブを学校に迎えに来たロビー(ゴーストライダー)は強大かつ邪悪な気配を察知する。聖なる夜を迎えようとする中、邪悪な存在はどんどん力を増しているようだ。

ゴーストライダーに変身し、気配の主を追うロビーが見たものは、まさかの…!!?

 

4代目ゴーストライダーのロビー・レイエスです。ゴーストライダーというと1代目ジョニーと2代目ダニーが有名ですが今回は4代目。オリジンも造形も乗り物も異なります。ダッヂのチャージャーが愛車です。個人的にはマスクも愛車もジョニーの方が好きなんですが…それはさて置き。童話的で、マーベルで絵本を作ったらこうなるだろうなっていうような作品ですね。起承転結が綺麗に纏まっていて、教訓を残すようなオチもまた童話のよう。ゴーストライダー特有の設定も上手いことクリスマスに合わせて盛り込ませており、万人に薦めることの出来るゴーストライダーです。本当に子供ができたら読んであげたいです 笑

 

さてそろそろりんごも出来上がったきた頃のはず。ウイスキーがいい塩梅です。焼いたトーストにでも乗せて、食べながら

f:id:DORO-WILSON:20171225021712j:imagef:id:DORO-WILSON:20171225021717j:image『まとめ』と残りのストーリーをご覧になってください。

 

『まとめ』

 

 何の記事だよ!?ってなりましたか?すみません 笑

たまには変化球もいいかなと思いまして。因みに実際に作りましたよ 笑笑。

はい。本当によくできた一冊でして。肩肘張らずに読めるアメコミって感じの本誌ですが、前述した通りビギナーでも楽しめると思うので、カップルやお子さんと読むのも、アメコミワールドに足を踏み入れるいい機会になると思います。個人的にはゴーストライダーが一番オススメです。

ツムツムやグリヒル先生の作風のような可愛いテイストのアメコミコンテンツも豊富になってきているので、『マーベル✖︎絵本』みたいな童話とマーベルをコラボした展開も面白そうだなと思いました。私も卒研で絵本を描いた経験があるので、ちょっと個人的にはやってみたい気持ちもありますね 笑

 

ではでは、みなさん。

今年も残りわずかとなりましたが、良いお年をお過ごしください。

是非とも来年もよろしくお願い致します。

 

Doro

 

Twitter: DORO_WILSON6

 

 

 

 

 

さぁ、アメコミを読もう!

こんにちは。ドロです!

今日はレビューではないんですが…アメコミを読んだことのない人や、映画ファンに向けての内容が主体になります。短いので読んでいって下さい。お願いします〜。

 

⚫︎アメコミ興味があるけどどこから始めたらいいの?

⚫︎どうやって手に入れるの?

⚫︎写実的な絵柄が苦手!

⚫︎ヒロインが可愛くない!

⚫︎映画しか観たことないけど内容わかるか不安…

 

などなど……あると思うんですよ。アメコミを読むまでに至る壁が!!

大丈夫です。初めは私も同じようなものでしたから。しかも上の問題は全て解決できるのです。

ま、ま。「読まないとただじゃおかんぞ!」って話じゃないので気軽な気持ちでスクロールして下さいな。

 

『何から読めばいいの?』

 

正直そーんなことは気にしなくていい!!笑笑

 

私の場合は初めて購入したのが7年前くらい?シンガポールで原書のデッドプール誌やらなんやらをドカドカっと購入しました。

もちろん英語なんて読めやしません。

だから内容も分かんない。

 

「好きなキャラクターがカラーでいっぱい見れる!わーい!!」当時は今ほどのブームはなかったですからね。そんな感じです。身近にキャラクターを所有するかのような。ストーリーなんてどうでもいい。きっかけはそんなもんでいいんです。そんなこんなやってるうちに、内容なんて付いてきますよ。もっと知りたいって時には、きっともう知る方法も分かってるでしょう。

 

『どうやって手に入れるの?』

 

ネット。

 

 

いやいや!実物をみてからですよね〜買い物は。なーんて人は秋葉原「blister comic」さんや、池袋の「Verse comic」さん。などなど、専門的にアメコミも扱うお店もあるんですよ。(もちろん我らがshoproさんの扱う作品も沢山!)店員さんもプロフェッショナルです。私より遥かにアメコミに精通しており、相談にも快く対応して下さいますよ。

 

「関東もんが!!俺らのとこにはそんなアメイジングなお店はないんじゃ!!」って方も…まぁまぁ。全国展開する最強の雑貨屋

ヴィレッジ・ヴァンガードさんがありますよ。専門店ほどではないですが、アメコミコーナーが設置されていることも多く、ブームの影響もありアメコミグッズも非常に豊富です。

 

いまは各書店にも置かれていることが増えてきていますね。昔ではありえなかった。お小遣い握りしめた子供達が書店でアメコミを買える…いい時代になりましたねー笑

 

『写実的な絵柄が苦手…』

『ヒロインが可愛くない…』

 

 これはねー非常に根深い問題だと思います。

女性のみならず、男性にもこういう方多いです。日本のスッキリした絵柄やデフォルメに慣れているとなかなかねぇ…。わかります。無理な物は無理には勧めたりはしませんよ。

 

しかァーーーし!!!

 

ここ数年で日本人のアーティストがコミックのヴァリアントカバー(作者と違う方が表紙の絵を担当することです)やら、コミックそのもののスピンオフを描くことが増えてきています。もちろん、見やすい絵柄も非常に増えてきていますね〜。

個人的に大好きなのは、スーパークールな「白浜 鴎」先生とスーパーキュートなグリヒル先生ズ。著作権の問題で画像の掲載が出来ないので、是非、検索をかけてみて下さい。アメコミ独特な絵柄が嫌いな貴方も度肝を抜かれる素晴らしいイラストが貴方を待ち受けていますよ。

ただこれはそんな貴方の、あくまで本編への導入だと思っています。少しでも興味が湧いたら好きな絵柄のコミックをぜひジャケ買いならぬ「カバー買い」をしてみて下さい。それで、アメコミへの道が拓けたら私は嬉しいです。

 

『映画しかみてないけど、内容わかるかな?』

 

はい。ぶっちゃけ、わかんないですよ。

同じキャラクターでもストーリーごとに作画は変わるし、あの作品を読んでないと話が繋がらないとか、こっちの世界線ではAなこともそっちの世界線ではBだとか…。

コミック読んでても分かんないこと沢山あります。

ただ今は、映画に寄せてくるコミックも多々あります。それにコミック毎にそのような問題を解消するために解説書が付いてくるんですね笑

その冊子における辞書のようなものです。

 

ただまぁ…それでもめんどくさいですよね。

非常によくわかります。

 

そんな時は私のような人間に「この話分かんないんだけど、この本の内容のレビュー寄越せよ!」って言って頂ければ、尻尾を振ってお伝えしますよ笑。既読なら尚更のこと。

 

『つまり…?』

長々と書きましたが、細かいことはきにする必要は無いんです。貴方が楽しめる方法で鑑賞すればいいのです!!

 

たまに専門用語やら作家さんやアーティストさんやらの名前を捲し立てて、初心者を乏し、さも、自分はアメコミフリークかのように振る舞う人がいますが、そんな奴には「大いなる力も責任もない」です。無視しましょう。

 

この記事を見て少しでも興味が湧いたら、是非手にとってみて下さい。クールでキュートなヒーロー達がコミックで待っています。

いつか「あのヒーローのここがカッコいい!」「このコミックのこのシーンが!」なんて子供の様に語れたら楽しいですね!

 

 

さぁ、貴方もアメコミを読もう!!

 

Doro

 

 

デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス

よぉ!俺ちゃんドッロプール!!
今回は俺ちゃんのマーベルナウシリーズが終わっちまってから、初めてのニューシリーズ「ワールズ・グレイテスト」の一作目ってわけ。
タイトルコールは任せてくれよ。
デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス」

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どうだ!目の前にハンサムが浮かんだろ!?

 

というわけで改めてまして…

こんにちは。ドロです!

そう今回は隕石でみんな死んでしまったデッドプールが奇跡の復活を果たしました〜(もうアメコミ界の復活においては何も驚かないぜ)

 

韓国ソウルの空を駆ける赤い影。

鳥か!飛行機か!いや、アレはデッドプールだ!

どうやら我らの「饒舌な傭兵」はミッションの途中。スマートに窓から侵入したもののホワイトフォックスが邪魔に入る。不意の攻撃にマスクを奪われたデッドプール…。いや?こいつは誰だ?俺たちの腐ったアボカドフェイスのハンサムガイはどこだ。真の黄色い吹き出しを求めて俺たちはページをめくることになった。

 

前シリーズのラスト「オールグッド・シングス」で世界ごとお陀仏したデッドプール「シークレット・ウォーズ」の影響で復活を遂げたのでした。

 

『そもそも「シークレット・ウォーズ」って何?』

 

「シークレット・ウォーズ」とは1984年のクロスオーバーイベントの…っておい。これはデジャヴだ。(ただ今回のシークレットウォーズは2015年のイベントを指す。)「バックインブラック」の時も話しましたね。とりあえずそこはあまり掘り下げずに、このアース616でマーベルナウの時と変わってしまったことをザッと書き出します。ややこしいので、そこだけ踏まえておきましょう。

 

⚫︎デッドプールは新たなアベンジャーズアベンジャーズ・ユニティ・スクアッドの一員。(人類とミュータント、インヒューマンの架け橋となるべく結成されたチーム)

⚫︎キャップは超人血清が抜けてお爺ちゃん化。

⚫︎デッドプールは打って変わって人気者。

⚫︎デッドプールは7人のデッドプールによる傭兵団デッドプールズ・ヒーローズ・フォー・ハイヤー を組織している。(ルーク・ケイジに見つかって「マークス・フォー・マネー」に改名します笑笑)

 

ここらへんを踏まえて読めば、さして問題はないかと思います。(オリジンや友人関係の設定は生きています)まぁデッドプールが主人公の時点でストーリーが混沌と化すのは茶飯事なので、こんなのは微々たることですね笑

 

『7人の傭兵』

デッドプールはヒーローグッズ販売事業の傍ら、傭兵事業も立ち上げます。腕利き?のならず者達を集めてデッドプールの衣装を纏わせて各地で任務を遂行しています。「金と世界平和の為」らしいですが、ほぼ慈善事業と化しており、金払いは悪く、メンバーの不満は募る一方…。個性豊かなメンバーは是非、本誌で確認して頂きたい。が、特に異彩を放つ男が1人。マッドキャップだ。狂気に蝕まれ、超再生能力を持つ男。もう1人のデッドプール…。

デッドプール誌を追ってた人ならご存知かもしれませんが、コイツは筋金入りのヴィランなんですね。今回は味方の様ですが、コイツの存在や不気味な笑顔が物語の不安を掻き立てます。

 

『正義のヒーロー・デッドプール

 

デッドプールは今までもヒーローになろうとした事はありましたが、上手くいった事はほぼ皆無。しかしこのアースのデッドプールは正にヒーローのソレでしょう。世間にも大人気、見返りを求めず行う善行。アベンジャーズの資金繰り。見ていて涙が出るところでした。むちゃくちゃで軽口は叩くし、汚い言葉も吐きますが、いつもとは明らかに様子が違います。いつもの言い得ぬ不安定さとも言うものがないのです。こんなデッドプール初めてです。いつもと違うデッドプールも魅力的です。

 

『崩壊する日常』

 

デッドプールはあらぬ殺人容疑をかけられ、警察の聴取を受けることになります。被害者のダイイングメッセージはデッドプールが犯人であることを物語っていました。しかし本人に心当たりはありません。いつものデッドプールならここで暴れてもいいものの、今回は大人しくお縄につくのでした。しかし、護送車での移送中他のデッドプールから襲撃を受けます。RPGをモロにくらい横転する護送車。一方港ではデッドプールに扮した一般人が暴動を起こし大暴れです。一体何が起きているのか。誰かが裏で糸を引いているのは確実。デッドプールの健全なヒーローとしての日常は、確実に音を立てて崩れ始めるのでした。やはりいつものデッドプールでしたね。彼は平穏とは無縁の存在です笑

 

 『やっぱりデッドプールデッドプール!』

正体不明の敵の出現を受けマークス・フォー・マネーのコスチュームを7人7色に変更したデッドプール。まるでスーパー戦隊w

デッドプールを炙り出す作戦の一つですね。

襲撃時に上手く躱され激おこぷんぷん丸のデッドプール「てめぇ、ぶっ◯してやる!」

その後とんでもない作戦を実行します。

 

デッドプールジョーズを一緒に見たよな?」

エリー「ママは今も怒ってるわ」

デッドプール「サメをおびき出すために血を撒いただろ」

 

そう。実の娘のエリーを囮に選んだデッドプール。敵はデッドプールを貶めるのが目的のようなので、これ以上のエサはないぜ…。しかしデッドプールよ、お前は…笑

その刹那。

「BLAM!! BLAM!! BLAM!!」

エリーに向かって銃弾が放たれました。

エリーが目を瞑るやいなや、気付くと、ある男の腕の中。ピエトロです!マグニートの息子!クイックシルバー!!映画X-MEN アポカリプス」での活躍を彷彿とするイケメンぶり。ユニティ・スクワッドに身を置くデッドプールにミュータント達が協力してくれるのは、どこか微笑ましいというか、嬉しく感じますよね。

エリーは無事にキャップに引き渡され、デッドプールは今回の黒幕と対峙するのでした。

 

『狂気のマッドキャップ』

 

犯人は何を隠そう、あの狂人マッドキャップでした。何故、コイツはデッドプールを貶めようとするのか。動機の一切が不明です。デッドプールは暴動鎮圧中の「マークス・フォー・マネー」の面々に連絡を取りマッドキャップの排除に取り掛かりますが…。

マッドキャップは超再生能力に加え、精神操作能力、痛覚がない強敵です。一筋縄ではいきません。デッドプールも交戦しつつ理由を問いただしますが……なんかマッドキャップ…おまえ、メンヘラの彼女みたいなこと言ってやがんなァ。「傭兵部隊でだって注目されるのは貴方ばかり!もっとアタシを見てよ!!アタシを捨てやがって!もう耐えられない、貴方を絶望に叩き込んでやるわ!!キィーー!」まぁ、ただなんか煮え切らない感じではあるんですが、追い詰められた?マッドキャップはチタウリの光線銃を自分に放ち自害します。(多分死んでない。こりゃ次の登場も早そうだ。)

 

『悩めるウェイド』

 

マッドキャップが消えてしまうのはデッドプールの理想の答えではありませんでした。マッドキャップの行為は許せないですが、彼はもう1人の自分であり、友人。

(マーベルナウシリーズ、ウェディング・オブ・デッドプールを参照)

 

デッドプール。いやウェイドはこの事件を皮切りに自らの在り方に頭を悩ますのでした。そこに現れるデッドプールフリーク達に軽快に対応する姿はもはや、デッドプールなのでしょうか。「貴方にはその価値があるから」ビルの上の看板の俺ちゃんがそう言っても、デッドプールの気持ちは深く沈んでいくのでした。

「もちろん平気さ」「デッドプールなんだぜ」

そう言い残した彼の拳からは、血が滴るのでした。叩き割った自分の広告を背に。

「いつだって平気さ」

 

『まとめ』

 

遂に来ましたね!デッドプールの新シリーズ!

私はデッドプールが一番好きなキャラクターなのでついつい文章が長くなってしまいました。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

いつも明るくて破天荒なデッドプールが違う一面を見せつつありますね。本誌にもある通り、テーマは「自分探し」になっていくような気配がありますね。デッドプールがこの先どうなって行くのか不安と期待に胸を膨らませながら、次号を待ちたいと思います。

来年には映画デッドプール2」も控えています。マーベルナウからワールズグレイテストを読破してスクリーンのデッドプールの活劇に備えようぜ!!もっとデッドプールが楽しめること間違いなし〜!!

 

と、こんなところで今回は失礼します。

ではまた次回!閲覧ありがとうございました!

 

Doro

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アストニッシング・ソー

こんにちは!ドロです。

 

今回ご紹介するコミックはMARVELから

アストニッシング・ソー』

直訳すると、「驚くべき雷神」、映画もシリーズ化されてすっかり有名人の雷神様。マイティ・ソー:バトルロイヤル」ラグナロクね。わかってますよ笑)も

、だいぶ好調な様子ですね。

いやーしかし…今回、驚くべきはソーより話のスケールの大きさです。非常に難解なストーリーが故に、さも神話でも体験しているかのようでした…。

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轟く雷鳴。迫り来る津波。荒れ狂う暴風。

常軌を逸した天災が、世界を襲っていた。

しかし、ここマンハッタンには彼の雷神がいる。オーディンの息子。ソーだ。

如何様な天災ですら、雷神には抗うことはできない。天災と闘うのソーの元にアスガルドの、ヘイムダルから連絡が入る。「原因を突き止めた」ソーはこの天災の根源を絶つため、宇宙へと飛び立つのだった。

 

『惑星エゴ』

何を隠そう、地球を襲う超弩級の天災の原因は生きる惑星エゴなのです。

映画版ガーディアンズオブギャラクシーvol.2でも登場しましたね。(設定はだいぶ異なりますが)彼がとある目的のために高速で宇宙を移動しているせいで、周辺の星々は甚大な被害を受けています。

彼はヴィランと一言で括ることの出来る存在ではありません。善悪を超越した…とてつもなく自己中心的(エゴ)な存在…。起こす行動に悪意はない様ですが今までの所業を見るに我々からすれば、悪そのものですね笑

そんな正にエゴの塊が、今回の物語の中心となります。

余談なんですが、今回のコミコンで芸人の竹若さんがエゴのコスプレをしてらっしゃいました。見た時には噴き出すのを堪えることは不可能でしたねー笑

 

ストレンジャーの思惑』

 

まず、コズミックビーイングについて説明する必要があるでしょう。生や死の概念、正義と悪。物理法則や自然界の摂理。諸々をすべて超越した存在です。理解をしようとしないことで、私は正気を保っています笑

正直なところ、私はコイツらが好きではないです。登場すると風呂敷が広がりすぎたり、ヒーロー達の努力は実は何の意味もなく、コイツらの思惑通りに動かされていた…みたいな展開が歯痒く感じてしまうのです。とまぁ、そんなことはさて置き。今回はそのコズミックビーイングが1人である、ストレンジャーが登場します。エゴが天災の原因であると突き止めたソーは最初こそ会話によって解決を図りますが、相手はあのエゴ。一筋縄ではいきません。鉄拳制裁を加えようとも束の間、ストレンジャーが登場し「我の実験の邪魔をするな。我はエゴの創造主ぞ」と、のたまい圧倒的パワーでソーを遥か彼方に吹き飛ばすのでした。

この目的というのが…

エゴの弟であるオルターエゴを創造し、コレクターに捕えさせる。一方兄のエゴには弟との邂逅を目的にさせ、そのレールを敷く。この惑星の兄弟が邂逅を果たすことで一体何が起きるのか。

というもの。これが今回全ての原因。全く我々の理解の範疇を超えています。それもそのはず、彼等は全てを超越した存在。コズミックビーイングなのですから。

 

『雷神の慈悲』

 

ソーは自由奔放かつ破天荒な描かれ方をする事も少なくないと思います。しかし今回、ソーのヒーローとしての意識や道徳観を改めて認識することになりました。本誌でのソーの敵は強大すぎて一騎当千!!アストニッシング!とは、いきませんでしたが、惑星エゴとオルターエゴが出会うことで起きてしまう悲劇を回避する為に見せた優しさは、まさにヒーローそのものでした。私としてはこここそが本誌の1番の魅力でソーが主人公であることにやっと気付かされるシーンなのです。加えて、作画によってバラつきがあるアメコミですが、今回のソーは本当イケメンです。回想シーンにおける、若かりし頃のソーもワイルドな感じで素敵です。そういう意味ではソーの魅力は充分にある本作です。

 

『果てしないスケール』

 

ハッキリ言います。今回の話。ゆっくり噛み砕きながら読まないと意味がわかりません。

そもそもソーは地球の災害を止めようとしてて…と思えばエゴやコレクターにストレンジャーが突如として現れ、ストレンジャーは「これは実験だった」と真相を語るや否やソーは「そんなことは断じて許さぬ」と行為を止めるために奔走するのですが…地球はどうした!!!それにストレンジャー!その実験は何の意味があるんだ!!!!そして最後のオチ…意味がわからん!!最後にもう一度…。

地球は…!!

地球はどうした…!!!!

 

『まとめ』 

正直、本誌はかなり人を選ぶ作品だとは思います。しかしマイティ・ソーのファンである方はソーの一面や、過去に触れることのできる貴重な原作の1つです。(エゴやストレンジャーの思惑が主体といえばそうですが。)バトルロイヤルが放映されている中で少しソーの原作も読んでみたいなーなんて方には…いや…荷が重いかもしれません!!笑笑

初心者の方にも読みやすいようにブログを書く…を信条としているからこそ、安易にお勧めはできません。これで逆にそそられてしまう強者の方は是非どうぞ!笑(あくまで私個人の意見ですが)

 

と今回はそこそこに…

次に、壮大な宇宙のスペクタクルを体感するのは貴方です!

 

ではまた次回!

閲覧ありがとうございました〜〜

 

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