スパイダーマン:スパイダーバース
ブエナス!!
そしてお久しぶりです。
悠久の時を経ての記事は
『スパイダーマン
:スパイダーバース』
観ておわかりのように映画の方です!
先行上映で早速観てきました!
えーコミックじゃないの?って何言ってんですか、この映画、どの映画よりもコミックだよ!
最高にアメイジングだった。
いや、最高にアルティメットだった!!
今回もなるべくは避けつつも、多少のネタバレは避けられないかも。
観てない人は気を付けてね。
『マイルズ・モラレス』
もう彼のルーツは改めて話す必要はないと思うんだけど、
「え?スパイダーマンてピーターでしょ?」
とか「サム・ライミ版しか知らないよ」
って方は是非こちらの記事へ
http://yari-ame.hatenadiary.jp/entry/2018/06/27/081153
コミック版の「スパイダーバース」よりこっちの「SPIDER-MEN」の方が映画の予習には適していると思います。
そもそも劇中で各々説明はあるしね。
ともあれ、そう。これは完全にマイルズのお話。「スパイダーバース」の名を冠してはいますが、アースはおそらく1610を基本としていると思います。(故に上ではSPIDER-MENと)
モラレスがスパイダーマンになるまでをサッと再構築して多次元のスパイダーマンも集めてエンターテイメントに!アース1610版スパイダーバース!といったところ。
映画の尺的な問題で、ピーターの死に対するモラレスの苦悩や、叔父とのしがらみなどは原作とは大きく異なり比較的短く収められているものの、ここは流石といったところ。この映画で充分に伝わりますし、何より(他次元のとはいえ)ピーターと共に成長をしていくモラレスの姿は感涙もの。
少年の苦悩。成長。異なるスパイダーマンであれどマイルズでも同じテーマがあるように感じます。アルティメットユニバースが生まれてから約19年。遂にモラレスにも大きなスポットライトが当たりましたね。PS4版スパイダーマンでの登場やMCU版でも叔父はピーターと共演しています。言わずもがな、これからのMARVELの意向はわかりますね笑
これも昨今のアメコミムービーブームの影響あってでしょうかね。だって急に
「スパイダーマンって100人以上いるんだぜ」
たって知らない人は意味わからないでしょう笑
まだこのスパイダーバースですらファン向けですらあると感じる反面、それができる余裕が日本にも出来てきたってことでしょうね。
『リスペクトフォー…』
のっけからでした。のっけから鳥肌がブッワァーーーっと立ったんです。それはどこかで観たことのある名シーンの数々が再現されてたから。ピーター・パーカーという名のスパイダーマンの物語が成熟しつつあり、次世代へとバトンを繋ごうという中で、彼のヒストリーが垣間見える瞬間ってものに最高に感動してしまいました。
みんながMCU!MCU!って騒いでる中でも、私の中ではやっぱりサム・ライミ版スパイダーマンっていうのは頭一つ抜きん出てるんですよね。
SONY版もあぁ歴史が紡がれてるんだ…。って。
超有名なこのシーンもサム・ライミ!
SONYつながりで言えばPS4版スパイダースーツもチラッと出てきましたね!見つけられました?
後は意図的かどうかはわからないんですが、他次元ピーターがメイやMJと邂逅するシーンではSPIDER-MENでの一幕を思い出してしまって涙が止まらなかったです…。
こういった各方面へのリスペクトも、この映画の魅力のひとつです!!
『グラフィティムービー』
決定的に他のスパイダーマンムービーと異なるのはアップテンポならぬ、ポップテンポ(いま作った。そもそもグラフィティムービーって何ですかね)な画面効果や演出。デッドセックを思い出したよ。
が、アフリカ系とヒスパニック系のハーフのマイルズが主人公なんだぞ!!って言ってるようでした。音楽も殆どヒップホップ。独特のアニメーションもグラフィティの演出と相まって、最高にクールでした。普段ヒップホップ聴かないんですけど、帰り道ずっとYo!Yo!って言うの我慢してましたからね。サントラ聴きながら。
本来はマイルズのあのスーツ。ニックフューリーから受け取るんですが、今回はあれもオリジナルのスパイダースーツにスプレーで塗装してましたよね。色の境目の部分には塗料が飛び散ったようになっていて、蜘蛛のシンボルもスプレーで描いただけのものなんですよ。
「マイルズの拙さ」
とか
「スパイダーマンを塗り替える」
みたいなニュアンスが感じ取れますよね。
まぁ…勝手な解釈って言うか、なんかそれっぽいこと言いたいだけなんですが!笑笑
そのグラフィティのみに限らず、演出として限りなくコミックに近づくべく工夫がなされてましたね。バンド・デシネにも近い。
キャラクターの描写もユニバースごとに違います。ノワールは2Dっぽいし、ハムはカートゥーン調です。
心理描写の吹き出しなんかはわかりやすい所で、爆発のエフェクトなんかもわざと影を抜いたり随所にコミックへと繋がるような工夫がありましたね。
こうしてみるとわかりやすい
あと、詳しい技法なんかはわからないんですが、あのストップモーション調の動きをあえて演出としているところが一番のポイントだったかもしれませんね。コミックはあくまでも静止画のはずで、コマからコマのその間の動きは我々の中で補完されているんです。今回の映画を観終えて、ふと映像を思い出す時にあのカクつくようなアニメーションが動きと動きの間を脳内で補完してしまって、劇場で観ていた時よりも殊更コミック感を強めているんです。
これが狙って行われていたなら恐ろしいですよ…。
コミックファンならなおのこと鑑賞するべきです。物語としてだけでなく、あの映像にも驚嘆していただきたい。
『猫の手も借りたいほど忙しい?ならもっと適役がいる』
んー。映画ジュマンジの蜘蛛が出てくるシーンの文言が言いたいんですよ。このサブタイトル。でも一言一句は覚えてなくて。でもこんなニュアンスでした。(わかる人教えて)
なんてのはどうでもよくて。
なんと言ってもこの映画の最大の魅力は他次元から集まるスパイダーマン達!!
パーカー、グウェン、ノワール、ペニー、ハム。そして…最後にはお前まで!!?
本編に登場するスパイダーマン達についてはもう皆様重々ご存知かと。
いやもっと出てきて欲しい!なんなら自分のゴールデンチームでやってほしい!
なんて思うくらい。みんな味が出てましたね。ノワール好きなんで、ペニーとハム共々、もう少し活躍して欲しかったですね。バランス難しい。
前述のとおりノワール好きなので、よく見ていたんですが結構細かいところまで演出があって、わかりやすい所でいうと、彼にとって多分殆どが白黒に見えているとか、去り際に帽子クイってやったりとか、キャラクターを結構掘り下げてる。ペニーも日本語で話したり、コクピット内のディスプレイがカタカナ表記だったり。ハムもカートゥーンさながら物理法則を無視してみたり。(現実世界でポケットにそのサイズのハンマーが入るのは緑の顔の時のジム・キャリーくらいのもん)
と愛が溢れているんです!
その愛は俺たちにも伝わるんです。楽しめないはずがない!
そして何より1人じゃないってこと。
仲間は常にいるよ。
マイルズの成長譚としてもそうですが、チープな言い回しをするなら仲間の大切さを改めて感じました。スパイダーマンて映画ではヒーローとしては孤軍奮闘の印象が強いので、これだけの仲間がいて…ってなると割と印象違いますよね。
あぁそうだ。エンドロールは2099年が来るまで席を立ってはダメですよ。
ヴィランも良かったですね。キングピン肩幅。
まさかトゥームストーンまでだしてくる?って思いましたけど。でもやっぱり最推しヴィランはプロウラーでしょ!!!
いや、あの泥棒あんなカッコよくしちゃう??もうプロウラーでスピンオフいけるよ!
絶対2019年コミコンはプロウラーいるね。
いやでも私わかってたんです。プロウラーの時代くるぞーって笑
SPIDER-MENの記事見てください笑
『まとめ』
久々の熱い記事如何でしたでしょうか。
ここのところスパイダーマンの記事ばっかりですね。そろそろデップーも待ってますよ笑
アメコミムービーも新時代に突入する感じがしますよ。アニメーションだからという意味ではなくて、コミック以外に多次元宇宙の存在を示唆し始めたからです。コミックを読んでる人達とコミックを読んでいない人達。そこには高い壁が。アースという名の高い壁があると感じていたんです。今回のスパイダーバースで多次元宇宙がでてきました。初めて触れた人は
「あぁスパイダーバースではこんな話もあるんだな」
で今回は終わってしまうかもしれないですけど、次にMCUなりなんなり、他のMARVEL作品で多次元宇宙が出てきた時。
「あれ?もしかしてMARVELってこんな世界観なの?」
って気付くと思うんですよ。
そのアメコミムービー新時代の初手としてこの「スパイダーマン:スパイダーバース」は最高のスタートを切ってくれたんじゃないでしょうか。
では今日はこのへんで!
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